内容説明
「問題の本質を見抜く視点」を身につけるにはどうすべきか。光は赤、青、緑と混ぜてゆくうちにだんだんと減色し、ついには無色になってしまう。流動し、不透明な現代ほど、この「加算混合の発想」が要求される時代はない。企業参謀としてわが国産業界に「戦略的思考」の芽を植えつけた著者が初めて舞台を国際経済、国内政治・社会に移し、様々の大胆な改革案を世に問うた名著。ベストセラー『新・国富論』の原点。
目次
第1部 企業戦略への適用(成長の最大要因;自由競争の醍醐味;生産性向上のカギ;脱硬直の妙薬;川は分けて飛べない;原子炉から経営戦略まで;音楽体験からの発想)
第2部 国際関係への適用(日米貿易戦争;日米自動車戦争;パラオ石油備蓄基地騒動;日豪関係をどうみるか;新工業国シンガポールの発想)
第3部 社会問題への適用(移行計画を欠く日本の都市開発;チープガバメント考;「水田の価値」を問う)