内容説明
〔競馬シリーズ〕記事を金にするな。絶対に自分の魂を売るな――そう言いざま競馬記者のバートはビルの七階から転落した。同僚のジェイムズの背中を冷たいものが走った。裏に何かある! 競馬をめぐる不正行為に彼が加担していたのか? ジェイムズは記者の良心に誓って、一人敢然と事件の謎を追いはじめた!/掲出の書影は底本のものです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
20
【1970_アメリカ探偵作家クラブ賞】1997年7月29日読了。競馬シリーズ第7弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。1997/07/29
ぺぱごじら
16
『天井を吹っ飛ばす』スキャンダルがウリの新聞社にフリーに近い立場で勤める記者・タイ。彼の記事はクールでありながら時に扇情的である。彼の暮らしも大変抑制的でありながら、時に奔放。そんな彼が巻き込まれた競馬にまつわる犯罪。欲望のバランスや、正義とスキャンダルの境目、タフであることの理由が描かれた作品。イギリスのスキャンダル大好き国民性と、伝統的競馬制度がよくわかるお話でもあります。2014-12014/01/02
本の蟲
15
有名翻訳ミステリ〈競馬シリーズ〉7作目。競馬担当記者ジェイムズは、実力以上に持ち上げられた複数の馬が、レース直前に出走取消しになっている事に気づく。事前賭けを利用した大規模な詐欺行為を防ぐべく、暴露記事で対抗するが…。いやー毎度作中で陰謀や悪事が描かれるが、馬とレースに限定しても法の抜け穴を利用した金儲けの種類豊富なこと。作者経歴からして実際にあった事例なのだろう。今回の主人公は珍しく妻帯者なのだが、もちろん訳あり。妻があらゆる意味で重荷にしかなっていないのが、多少モヤる2025/07/24
bapaksejahtera
12
主人公は二流処の新聞の社員記者。或る夜酩酊した友人を家まで届けるうち、友人は記者は魂を売るなとの警告を残して七階から身を投げる。友人の記事振りには同僚も不審な念を持っており、主人公はこれを手掛りに賭け屋の不正操作がある事に気づく。英国の競馬には我が国で考えられないが、民間の賭け屋の存在、何週も前から出走馬への賭けが認められており、ここが今回のポイント。主人公は重病で費用の掛る介護の必要な妻を抱えていて、悪漢共はここを突きつつ、主人公の筆に翻意を迫る。主人公の闊達な性格と強運は健在。シリーズ水準を上回る作。2022/07/09
おくちゃん
11
MWA最優秀長編賞は伊達ではなかったです。最後はハッピーエンドと言うことでよいのかな?ちょっとモヤモヤが、、、今までのところ、ディック・フランシスにハズレなし。2020/10/31
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