内容説明
〈クラブ・88〉のママになった妙子。完全な自立をかちとり、店を増やして、女の新しい生き方を示したい――。そんな妙子のまえに、日陰を歩いていても、一種爽やかな夢を抱いた男があらわれる。銀座の夜を生きぬくためには、恋は邪魔ものなのか!? 夜の戦場で、華やかに、そして哀しく咲いてゆく女たちの人間模様を描く半村良の長篇ロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
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山本周五郎さん作品で、居酒屋に現れた番頭風の一見客。「もっと高い酒は無いのかい?鯛の刺身くらい無けりゃ飲めないじゃないか!」金の有るのをひけらかし、見下す態度。主人公の浪人が「ここは居酒屋と言って地道に稼いだ人間が、汗の匂いのする銭で内輪に慎ましく飲む処だ、済みません場違いですがお仲間に入れて下さい、こういう気持ちで来るんならお互い様だが・・」と追い出す場面が浮かぶ。普通のOLから一念発起し、銀座のホステスとなり、今や雇われながら1軒の店のママとなった主人公。半村さんはバーテンダーやキャバレー、バー勤務→2014/12/30
ochatomo
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雑誌コスモポリタンでの連載を単行本化 1986刊1986/10/31