内容説明
学術調査隊が生きたままのシーラカンスを捕獲したというニュースが、正月早々の中央新聞の第1面を飾った。一条記者を現地へ派遣し、隊に資金援助までしてきたライバル社の大東新聞は面子丸つぶれである。だが事の真相を究明しようにも一条記者は姿を消してしまった。そして隊員が1人また1人と死んでゆく。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オフィーリア
19
タイトルに釣られ、長距離移動のお供に駅の売店で購入しました。浅見光彦シリーズではない事に中盤ほどで気付きました。古代から生きている馬鹿でかい魚が今も生きて泳いでいる浪漫を味わいたかったのですが、今作のシーラカンスさんは既にお亡くなりになり終始冷凍されての登場です…。ミステリーとしては、流石安心して楽しめる出来でした。移動中はこんな2時間ドラマになりそうなミステリーを読みたくなります。2018/07/24
HiroNuma7
16
図書館本。昭和58年当時の時事ネタだったシーラカンスを題材にした推理小説です。シーラカンスの調査団だった新聞社特派員が行方不明に。その後に起こる殺人事件。犯人は、新聞社特派員?実は、浅見光彦シリーズと勘違いして借りてしまった本だったため、途中まで「浅見が出てこないなぁ」と頭を傾げながら読んでいました(笑)本作では、名推理を行う警察官が出てきます。浅見シリーズでは、モヤモヤさせる警察ですが、今回は見事に事件を解決してくれます。当時の大らかな時代を思わせる描写は、今の時代では通用しないでしょうが楽しかったです2016/11/04
十六夜(いざよい)
15
浅見光彦ではなく岡部警部シリーズ。シーラカンスの調査隊が次々に殺され、同じシーラカンスの調査に出掛けたまま消息不明となった兄の殺人容疑を晴らすため奔走する万里子。岡部警部、クールだなぁ。期待しないで読んだ分意外と楽しめた。2018/08/22
スナイデル
12
42020/07/23
しんた
10
コミカルな感じの題名だが、初期作品らしく陰鬱で、トリックに力が入っている。舞台は京急の行き先で有名な三崎口。2018/07/16