内容説明
かたことの会話にすら事欠くポーランドに夫の赴任で降り立った著者は、異境の地の孤独をかみしめていた。が、黒猫チャルと出会うことで一転して幸福な日々を見出すこととなる。天性の人なつこさで周囲を魅了するチャルを介し、まことの友情を得、したたかな社会主義国の一面に苦渋を覚えながらも、あるがままのポーランドに触れてゆく。しだいに街に溶けこむいっぽう、猫との別れはやってきた……。チャルを筆頭に16匹の猫たちとの哀切きわまる日々を誠実な視線で描いた感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
25
筆者がポーランドで過ごした7年間に出会い過ごした16匹の猫たちとの思い出。今まで読んできた猫本とはひと味違う、さすがポーランド。神保町の本屋さんでボロボロのシミだらけのこの本を見つけ、表紙の猫の可愛さに負け購入しました。この本に出会えて良かったなぁ、猫本棚に入れよう。お店のおじいさんが「おぉ、いい本だねぇ」と言いながら売ってくれたのも懐かしい。2022/02/11
みなみ
10
夫が大学教授である筆者のポーランドでの生活。猫と暮らす日々を回想したエッセイ。言葉も知らない国へ行き飼い猫に癒やされる生活。庭のないアパートでは猫も不自由に暮らさざるを得ない。それぞれの猫への愛着が語られる。写真を撮るのも不自由な時代と場所だから、猫がそこにいるかのように猫を思い出して描いているのだろうか。言葉が通じないからお手伝いさんも必要なのだが、登場するポーランド人のお手伝いさんがたちのいい人ではない。フィクションなら意地悪キャラみたいに読めるのだが、エッセイなので生々しい。2025/12/22
ホレイシア
5
ネコ好き及び旅好きにお勧め。2008/01/01
宮永沙織
4
可愛い猫の装幀からは想像できない、旧ソ連時代のポーランドの共産主義を色濃く描いたエッセイ。16匹の猫の出逢いと喪失の物語でもありました。ゲットー跡地のマンションにワルシャワ大学で講師をしている夫とポーランドで住む筆者。三月事件をきっかけにポーランドを去ろうとする老夫婦。飼い猫を病院で安楽死させるまで、ずっと体を撫で話続けていた話や、鉄道病院の看護婦をしていたポーランド人の母と、満州、ハルビンなら大戦後引き揚げてきた息子さんの無国籍の理由なんかは読んでて辛かったです。共産圏の生活を肌で感じなから、動物を愛す2014/05/12
みるて
1
図書館の本 読了2012/01/07
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