内容説明
幽霊にささやかれ、自分が自分でなくなって、あの世とこの世がつながった。日常生活の背後にひそむ異次元に誘うショートショート20編。
目次
解決策
重要な部分
おかしな青年
逃亡の部屋
勧誘
車の客
うけついだ仕事
ひとつのタブー
死ぬほど
知人たち
あれ
親子の関係
背中のやつ
少年期
きょうという日
海岸のさわぎ
頭のいい子
悲哀
きつね小僧
タロベエの紹介
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
183
最近また星さんの本を再読して思うのですが、頭が固い本よりもこのような若干エスプリが効いているような短篇ものが感性に合うような感じになってきました。この本にも20編のシュートショートが収められています。「おかしな青年」などは笑ってしまいます。最近は真鍋さんの装丁や挿絵がなくなっていますが星さんにぴったりなのはやはり真鍋さんの絵だと思います。2016/06/07
かなっぺ
108
「車の客」と「ひとつのタブー」「背中のやつ」がとても良かった。良すぎて次の短編に進む出が止まり読書がなかなか進まないほどであった。(^_^)2017/05/23
Tetchy
54
「悲哀」、「重要な部分」ぐらいが面白いか。ちょっと落ちる。2008/09/11
Lee Dragon
37
今回はショートショートの中でもちょっと長めのものが多かった気がする。「背中のやつ」が最後まで読んでも一体背中のやつが何者だったのかわからなかった。淡々とした文体で気軽に読めるので気分転換に最適です。2016/09/13
とも
35
流石星新一。巧妙、絶妙なショートショート。死体保険を扱う「勧誘」、大人を誑かす「頭のいい子」四六時中霊魂に付き纏われる「タロベエの紹介」が特に秀逸。 星さん、読破するぞっ。2020/04/10