内容説明
60年代の後半、全共闘運動はなやかなりしころ、世情は騒然とし、著者が親交をあたためていた作家三島由紀夫は、一見その流れに歩調を合わせるかのように死の予行演習をくり返し、自決へと至った。そして70年代が幕を開け、政治の季節は終った。時代に対して超然としながら、なおかつ時代の空気を鋭敏に察知していた著者はこの時期何を考えていたのだろうか? 本書はその思索の跡を示す。
目次
バビロンの架空園―失われし庭を求めて
ユートピアと千年王国の逆説
ヨーロッパのデカダンス
もう一つの世紀末
万博を嫌悪する あるいは「遠人愛」のすすめ
時間の死滅について
ミューゼアム・オブ・カタクリズム
サドは裁かれたのか サド裁判と60年代の精神分析
魔的なものの復活
A.キルヒャーと遊戯機械の発明
幻想文学について
幻想動物学
メタモフォーシス考
からくりの形而上学
ジョルジュ・バタイユ 比喩としての畸形について
妖怪および悪魔について
ヨーロッパの妖怪
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