内容説明
猛将立花道雪のもとで、長い滞陣をもて余した35人がひそかに家庭に戻った。これを知った道雪は成敗を命じ討つ手が35人のもとに走った。三杉右京の新妻真砂は、討つ手として訪れた夫の親友甲斐源吾に向かい、夫の自害ののち、ある決意を告げる……。軍律の酷薄さに抗う女心のしたたかさを描いた表題作等、鮮烈な7編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
デルタアイ
2
タイトル通り恨み、悔恨、策略などなどどれもこれもハッピーエンドとは程遠い内容 戦国から幕末、主に九州の話が多いが設定よりも人間ドラマの方が目につく感じ 個人的には好きな部類だが 体調万全の時じゃないとあまりおすすめはしない ☆8.82025/02/04
韓信
0
秀吉へ人質として差し出される秋月種実の娘、戸次川での十河と長宗我部の確執、立花道雪麾下の苛酷な軍規、一族に対しても容赦がなく厳格だった甲斐宗運の死、関ヶ原前後の伊東祐兵主従の苦悩に満ちた処世と、かなり珍しい題材が多くて新鮮な気持ちで読めた九州戦国小説集。題材は珍しいものの、一貫して武家社会の非人間性を描く著者の姿勢はブレない。信長の野望で九州の弱小大名を選びがちな人におすすめしたい(笑)。とくに日向伊東氏の連作が3本もあることに驚くが、どうせなら伊東義祐も描いてくれるとうれしかった…。2022/04/10




