内容説明
人気上昇中の女優、小月さゆりが殺された。そのニュースは村岡智子にショックを与えた。なぜならば、彼女が店番をする火曜日の午後、目だたない服装とサングラス姿で買い物に来る女性客が、小月さゆりだったことを知っているからだ。その時、必ず外で待つ男がいた。が、逮捕されたのはその男ではなかった。事件の秘密を知る智子に、殺人者の影がちらつき……。傑作短編6話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
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☆×4.5…この作品は森村作品にしては色気超ひかえめの作品となっています。その代わりになぜか少年少女が事件にかかわる作品が多いです。一人の中三(当時)の少年は本当にかっこいいにつきます。面白いのはちょっと彼の作品にしては珍しいテイストの最後2つの作品かな。結末部分が実に冷たいイメージを持っています。おそらくその後が書かれていないからなのでしょうね…2012/06/07
pn675
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前半の4編は当時(1969~1971年)の少年向け雑誌「中三コース」に連載された主人公も少年少女の作品、あとの2編は「女性自身」と「日刊スポーツ」に連載された「作者からの挑戦状」がついている作品。内容自体はちょっとサスペンスの入った普通の推理小説だった。個人的には西村京太郎をかなり読んでいた頃(地元の図書館に面白そうな小説がそれしかなかったため)を思い出して少し懐かしくなった。2019/01/12