内容説明
特別な人。たとえば、誰にどんなふうに見られてもいいけど、世間の目なんかかまっちゃいないけど、その人に変に思われたくない、その人の目には、とびきりの自分が映っててほしい。そんなふう? そんな人なら、いる。いるけど。――シャイなクセに肩肘張って、勝手にあたふたしてるあの「なぎさ」くんを、多恵子の目で覗いてみれば…? というわけで、『なぎさボーイ』姉妹編待望の登場です!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あみやけ
44
昭和末期の女子中学生のバイブル的な作品ですね。当時の女の子たちはこんなことを考えていたんですね。まったくわかっていなかった田舎の中学生でした。僕は。「なぎさボーイ」もよかったけど、やっぱり2作セットですね。僕は多恵子っていいなって思います。こういう中学、高校時代を送りたかったなって35年以上経った今、思います。きっと今の中学生たちは瀬尾さんとか住野さんとか普通に読んでるんでしょうね。2023/07/08
糸巻
25
中学生の頃に持ってて懐かしくなって読んでみた。対になる『なぎさボーイ』のなぎさとの学園ラブストーリーだったような記憶しかないけど…。当時あまり面白く思わなかったのは、あの頃の自分が主人公の多恵子に感情移入し過ぎていて、只々なぎさに振り回されているようにしか読めなかったからなんだな。大人になって読んでもやっぱりなぎさって奴は!と思うけど、彼も10代の男子だからそりゃ色々あるよなと今なら理解出来る。中1でなぎさに恋した多恵子の4年間を追った物語。『なぎさボーイ』が手に入らないので『北里マドンナ』へ。2025/06/22
紅咲文庫
17
『なぎさボーイ』の後に発刊され、その時のまたは全然違う時の多恵子の思いが語られる。元気な顔の裏側でどれだけもがいているのか、軽口の裏側に何を隠そうとしているのか、そもそもどうしてこんなに自分自身をがんじがらめに律しているのか。苦しそうで見ていられない。なぎさには“多恵子に嫌がらせだ“って槇さんと一緒のところを見せつけられるし。両親も先生も、野枝以外のクラスメイトも誰も信じていない多恵子。氷室先生厳しいですってば…2021/02/13
しゅわ
17
氷室冴子さんを勝手に再読祭り!の第14弾。「なぎさボーイ」と対になる、ガールズサイドのお話です。多恵子ちゃん視点でみると、あんなことやこんなことも事情が違って見える…という構成が当時メチャクチャ斬新でした。特に恋心を自覚するところとか、校庭のなぎさくんを見つめるくだりとか…今読むと悶絶するぐらい恥ずかしいけど愛おしいです。おとなになって読むと野枝ちゃんが本当にいいキャラですね~ 言うこともいちいちマトを射てます。彼女のお話も読んでみたかったなぁ。 個人的にはめぐりあい事件のあとのグダグダが長過ぎなのが苦手2013/02/13
星落秋風五丈原
15
なぎさボーイと対。1984/09/01
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