坊っちゃん

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坊っちゃん

  • 著者名:夏目漱石
  • 価格 ¥396(本体¥360)
  • 岩波書店(2012/11発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003101032

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miyumiyu

80
小・中学校の時に、大好きで何度も読んだ作品。読友さんから頂いて、再読。曲がったことが大嫌いな江戸っ子で、喧嘩っ早いが義理人情の人。山嵐と共に、権力に立ち向かい打ち負かす場面は、何回読んでも痛快でスカッとする。同僚の教師につけたあだ名について、校長の狸と教頭の赤シャツだけが、あだ名のみで名前がないのは、漱石の権力に対する抵抗だと、あるコラムで読んだことがある。この作品は、最初から最後まで清への思いが溢れている。ラストは感慨深く心に残る。2013/08/11

ハイカラ

73
痛快無比な傑作。何度読んでも面白い。読むたびに坊っちゃんのような人間になりたいと思う。でも今の世に生きている奴はみんな赤シャツか野だいこで、坊っちゃんのような気持ちのいい人間はどこにもいないのだろう。2016/05/10

Shoji

47
何度目かの再読です。何だか、社会の縮図のようなお話だと思いました。唯一帝大を出た赤シャツみたいな奴は、社会のどこにでもいる。そもそも、「帝大出」が気に入らん!。赤シャツの陰謀に泣き寝入りするうらなりみたいな奴も、少なからずいる。今も昔も、生徒たちが一番ずるい。山嵐と坊っちゃんが放校となるきっかけを作るものの、「生徒」というだけで保護されている。しかし、こうして読んでみるのも、なかなか面白い。次回再読はいつだわ分からぬが、また違う魅力に気付きがあるといいな。2021/12/19

ころこ

46
113年前の文章なのに、読み易さに驚きます。①一人称「おれ」が斬新です。同時代の他の一人称は恐らく「わたし」のはずですが、「おれ」により、辛気臭さが排除されています。②読み易さは、短い文章からきています。短い文章間の論理的接続が担保されているため、接続詞はあまり使われていません。③都会と田舎の対立を、ドンキホーテ的な時代精神を入れることで、東京→江戸、松山→明治という対立に逆転させています。戯画化されているのは、明治の方でしょう。2020/01/01

阿呆った(旧・ことうら)

44
実は初読み。竹を割った性格で、短気で、ひねくれ者の正直者。坊っちゃんですね。今も昔も、人間関係が濃いところの人付き合いはめんどくさいですね。2016/01/25

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