角川文庫<br> 風雲に乗る

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角川文庫
風雲に乗る

  • 著者名:城山三郎
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2014/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041310038

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内容説明

旅館の子だった鯛公介は、少年時代に家を大火で失って以来、父の死、南方戦線への従軍と苦労の多い青春期を過した。その中で公介が命をかけたのは“貧乏人のための信用販売”であった――。月賦販売という初の試みに果てしない苦難の道が続く……。冷たい経済社会の中で平凡な一人間がどのように生き得るかを描いた傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

34
勤勉なサラリーマンには信用がある。これまで見向きもされなかった新しい「信用」の考え方を信じて突き進んだ鯛公介。モデルになっているのは日本信販創業者の山田光成で、その生き様はつまづきの連続だ。売り手買い手ともにメリットがあると力説してまわった信販事業だが、売り手の資金繰りを悪化させることでつまづく。より大きな市場を求めて東京に進出すると、大資本の力に圧倒されてまたつまづく。しかし公介は数々のつまづきを乗り越えて突き進む。事業を為すのは何よりもファウンダーの熱意なのだ! 公介に共感してアツくなれる良書。2022/07/13

ゆきのすけ

3
大西と伊勢木が印象的。人間社会で少数派に属するだろうな。主人公はとにかく行動で実績を築いていく様子・経過が、テンポよく読み切れる。資本社会の足の引っ張り合いやお金の騙し取り合いは怖いなぁ。自分の票集めのために動く松尻とか読んでて腹が立ってくる。私には耐えきれない世界を生き抜いてる公介はかっこいいな。母親としてミヤは最期まで公介に大層気を揉んだだろうけれど。2010/04/06

よし

2
公介が 苦労を乗り越えて日本では最大の信用月賦販売会社の社長になるまでの一代記。これは、確かに、「 ロビンソンクルーソーのような一代冒険小説」といえる。2022/04/05

Bamboo

2
日本信販の起業を題材にしたベンチャー魂溢れる小説。今にも通じ、心新たにさせてくれた。 まだまだ、私は甘いの〜〜2017/03/07

nezumi

1
当然エンタメとしての出来もよく、勉強にもなる。 勉強になるというのは、信用の仕組みも勿論だが、その生き方の事でもある。

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