内容説明
北アルプス、冬の八ヶ岳で二人の山男は、「女流登山家に美人なし」と言う通念をくつがえす、美貌のアルピニスト“千穂”に夢中になる。彼女の旧友でライバルの美根子を交えた四人の間に恋愛感情のもつれが起こるが、命がけの北岳胸壁攻撃の後、千穂は……。きびしい冬山と氷壁を舞台に、“自然対人間”そして“男対女”を通して緊迫したドラマをみごとに描く傑作長編山岳小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
100
ひさしぶりに読んだ新田次郎の山岳小説だった。読み出したらやめられない面白さ。ジュンク堂の店内の椅子に座ったまま読み切ってしまった。美貌のアルピニスト千穂と友人の美根子、二人の山男の恋の四角関係が、どろどろしていて面白い。それと鋭い対照をなしているのが美しい山の自然で、山の自然を描く新田次郎の筆は精彩に富んでいる。結末はやや物足りない気がするが、山男たちのナイーブさは見事に表現されていると思う。2014/04/28
gonta19
78
2012/9/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。2016/4/14〜4/192年ぶりの新田作品。山を舞台に男2人、女1人の三角関係を描いた作品。でも、やはり素晴らしいのは、山登りシーンの描写。それほど新田作品を読んでいるわけではないが、ちょっと意外な作品であった。2016/04/19
サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥
78
冬の八ヶ岳登山と男女を巡る物語。新田次郎の山岳小説は実に面白く大好きなのだが、それに恋愛話が合わさると、途端につまらなくなるのは何故だろうか?うーむ、残念でした。★★
ふじさん
75
北アルプス、冬の八ヶ岳で二人の山男の蜂谷と木暮は、「女流登山家に美人なし」と言う通念をくつがえす、美貌のアルピニスト千穂に偶然出会い心惹かれることになる。彼女の高校時代の同級生のライバルの美根子を交えた四人の間に恋愛関係が絡み合い、恋の行方はなかなか見えてこない。そんな中、男二人は千穂に結婚を申し込み、命がけの北岳胸壁攻撃の後、千穂は返事をすることになるが、美根子の差し入れが思わぬ結論に導く。厳しい冬山と氷壁を舞台に、自然対人間、男対女を絡めて描いた物語。他の作品とは趣は違うが面白く読ませて貰った。2026/01/11
タツ フカガワ
48
北アルプスで蜂屋と木暮は美人登山家に出会う。たまたまその美人登山家千穂が蜂屋の会社の同僚美根子の高校時代の友人だったことから再会。二人が千穂に惹かれる一方で、美根子は嫉妬と憎悪に燃えていた。1958年の作品で、“女流登山家に美人はいない”という俗説に新田さんが「爆弾を投げ込むような小説を書いた」(『小説に書けなかった自伝』より)というのが本書。山岳シーンは面白いけれど、如何せん男女の関係がいかにも古い。しかも千穂の魅力が伝わってこなかった。残念。2024/01/26
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