新潮文庫<br> 集金旅行

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新潮文庫
集金旅行

  • 著者名:井伏鱒二【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 新潮社(2014/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101034041

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内容説明

とあるアパートの主人が死んで、小学校一年生の男の子が一人、残された。生前の主人と親しくしていた“私”は、部屋代を踏み倒して逃げていった人たちから勘定を取立てるために、年増美人コマツさんを伴って、思わくも黒々と集金旅行に出たのだが……。諷刺とユーモアに富んだ絵巻物。ほかに「追剥の話」「因ノ島」「白毛」「丑寅爺さん」「開墾村の与作」「釣場」を併録する短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

neimu

24
半年どころか、一年近く前? 舞台を見たのは。それにしても、昭和10年に発表した作品をいまだに舞台化して、というか、この作品が発表された前後に生まれた役者さんたちが熱演していたので、思わず勢いで買ったけれどなかなか読めなかった本。夏休み中に荻窪を訪れたので読んでみる気に。それにしても、言葉遣いが古めかしくて面白い。今と熟語の用法が違うのを改めて実感。表題作はビジュアル化しやすいロードムービータイプの話。とにかく文庫本の字が小さく、読むのが大変。一番新しい作品も私が生まれる前の物。遥かなり昭和の井伏鱒二。2018/09/08

そうたそ

15
★★☆☆☆ アパートの主人が死んで取り残された小学一年生の男の子。”私”は部屋代を踏み倒した人たちからお金を取り立てるべく、同じアパートに住む年増美人とともに、集金の旅に出ることになる――。元祖(?)ロードノベルとでもいうかのような作品。近代文学といえば敬遠されがちだが、こんなにユーモアのある作品もあるのである。相変わらわず井伏鱒二の作品は読みやすいしとっつきやすい。ただこんなにぶつ切りなの、というような終わり方の作品が多かったのはそういうものなのだろうか。2019/02/24

Koki Miyachi

5
井伏鱒二短編集。面白い題材と視点で描かれた小品七つ。茶目っ気たっぷりの語り口。登場人物が喋る言葉込められた、その場の感情とその人となり。どうということはない場面での含蓄あるやりとり。読者の先読みの想像を軽々と裏切ってくれる展開。そこから生まれる余韻。味わい深し。2013/05/24

とまと

2
遍歴小説の線で追ってきたが、期待していたより面白かった。2012/11/18

Manami Sato

1
どの登場人物の境遇もそれなりに深刻なのに、皆淡々としてるから笑えてしまう。集金を理由にした旅行、結構面白そうです。2012/04/15

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