内容説明
観客でごったがえすローマ劇場で異常な事態がもちあがった。ニューヨークきっての悪徳弁護士が客席で息絶えていたのだが、不思議なのは被害者の帽子が現場から消えていたことだった。弁護士に恨みをもつ小悪党、社交界の花形、俳優たち・・・・・・帽子は誰の手でなぜ消えたのか? クイーンの処女長篇決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
10
ハヤカワ文庫版では初めて読むな~(笑)あまり違いは感じなかったけど(笑)劇場の図が乗っているのは嬉しいかな(笑)何回読んでも好きな作品ではありますがどうしても犯行動機が・・・。時代があるから仕方なんですが・・・。2011/08/23
亮人
8
《悲劇四部作》まだXとYしか読んでないけど、《国名シリーズ》へ。こっちの方が好きだわ!NYブロードウェイのローマ劇場で上演中に悪徳弁護士が毒殺。現場からはオペラハットが消失。即座に劇場は閉鎖されたのに、どこへ?ということで「読者への挑戦」に挑んだけど、難しかった!オペラハットの行方にトコトンこだわると自ずと犯人が浮かび上がるロジックは素晴らしいけど、その細部まで目線が行ってなかった。無念。探偵のエラリイもモノクルをいじって知的でカッコイイし、クイーン警視も紳士だけど老獪な刑事で、名コンビだ!続きも読むぞ!2020/03/22
ako
4
再読。クイーンの第一作目。国名シリーズ。劇場の座席で殺さた弁護士。なぜか彼の帽子がなくなっていた。クイーン父子の仲の良さが素敵。いつものクイーン警視の威厳ある態度と、最後の息子への手紙の内容のギャップが面白く、微笑ましい。2013/03/14
ぴよぴよ
3
中学生の時に読んで以来の再読です。ストーリーもほぼ忘れていたので、普通に楽しめました。こんな話だったっけ、くらいの印象でした。国名シリーズをこれから読み進めるという手もあります。やはり法月綸太郎さんを思い浮かべてしまいますね。。。2018/10/20
Hisae
2
電子版で再読。大昔読んで難解だった印象と、古臭い文体の記憶があったのですが、とても読みやすかった。特に、初期のためかクイーン警視が大活躍していて嬉しかったです。親子の会話がほのぼのしていて、ストーリーに入り易くしています。事件と謎は割と単純で、理論立った解答を提示してくれています。勿論、説得力に欠ける部分もありますが、謎解きをメインとするミステリ入門としては満足できると思います。エラリイ青年は余り良い印象なかったのですがこのお話では好きです。2014/03/19