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内容説明
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このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。――日本経済新聞「こどもの本」書評より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
725
「100万分の1回のねこ」を図書館で予約しているので、事前に未読の「100万回生きたねこ」を読みました。 100万回生きて不老不死を手に入れた猫が100万年に一度の純粋な恋をすることによって生を取り戻す物語、思わず感動しました。何時の時代も不老不死を追い求める人はいますが、実際に不老不死を手に入れたら非常に寂しい状態になるんだと思います。それにしても200万部という発行部数は凄いですね!絵本の金字塔です。2015/07/28
zero1
619
何回生き返っても、悲しみと愛を知らないのは不幸。限られた命の中で真理を探求せよ!立派なとらねこは100万回生きて死んだ。誰のものでもない「自分のねこ」になった彼は白い猫と夫婦に。白猫はたくさんの子を産み、そして死ぬ。初めて悲しむことを知る。いろんな解釈があるけど、どこから見ても名作。手塚治虫のライフワーク「火の鳥」や「銀河鉄道999」には永遠の命が描かれている。死なないのは「死ねない」のであって永遠に終わらない刑罰。限りがあるからこそ生は輝く。大丈夫。白猫は虹の橋でとらねこを待っている。2019/08/04
馨
515
猫が出てくるものはとにかく読んでしまう。そしてとにかく泣けます。2014/09/30
ehirano1
458
大人向けの絵本と聞いて手に取りました。いやはや、最高のエンディングだったと思います。また、「誰かを愛せることは幸せなことなんだ」とヒシヒシと感じました。2024/05/18
Willie the Wildcat
426
久しぶりに次男と。読後の感想は、「色々なところで生活して、最後に白い猫に会えて良かったね。」とのこと。2年前に曾祖父の死を経験したこともあり、白い猫との別れは割と自然に受け止めることができたみたい。残念ながら、最初の「100万回死んで、100万回生きて・・・」と、最後の「・・・生き返りませんでした。」は読み取れなかったみたいなので、時間をおいて又2人で読んでみます。2011/11/06