出版社内容情報
ハリウッドのVFX業界への転身し、本年公開予定の『インディ・ジョーンズ』の仕事にも携わる著者が語る、大人の夢のかなえ方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
86
夢を叶えた男ってカッコいい!と純粋に思いました。歳を重ねる事で考え方も保守的になり、どこかで夢を諦める言い訳を正統化しようとする自分が、ちょっと恥ずかしい。業界用語もほぼなく、著者にとってモデラーという仕事がどれだけ魅力的か、ワクワクしながら読むことができました。もう一度自分の人生を振り返るキッカケを作ってくれた一冊になりました。2022/01/05
Tenouji
16
CGで、適当なパーツを組み合わせるような自作プラモデルのようなことをやられているようで、とても楽しそうですねw。ちょうど時代としてもCG技術の勃興期から関わっておられて、恐らく、観察力があり、器用になんでもこなせる方なのでしょう。仕事としては、自己アピールも含めて、雇用については厳しい競争があるようですが、実力勝負という意味では健全でもあるように思えます。最終的には、様々な出会いがチャンスを生むようで、面白かったです。2021/09/26
pinevillageKNG
4
とても夢のある話。だが夢を叶えるには、たゆまぬ努力と没頭できるだけの偏愛がないと達成できない、という事実も深く理解してしまった。本当に夢を叶える人とそうでない人の境目は、努力することに対する言い訳をしないことだろうな、とも。要はその夢にどこまで執着できるか。 夢を夢で終わらせず実現する人には、相応の凄みを感じました。でもやっぱり、それでも、子どもの頃憧れた映画という魔法は離れがたく忘れがたい存在だよね。2024/01/26
才谷
4
いくつになってもやる気があれば夢が叶う。と言ってしまえればいいのだろうが、仕事を得るまでに技術を磨くために使った時間にお金、業界に入るためのコネが必要だとあればやる気だけでは難しいなぁ。2021/10/05
NORA
3
証券会社でサラリーマン生活を送っていた著者が、45歳で一念発起して夢であるCGモデラーの道を選び、ハリウッドで成功するまでの一代記。むろん、何の経験もない中年がいきなり異業種に転身できるはずもなく、実際にはサラリーマン時代から長期にわたって下準備し、かつ、凄まじく勉強している。そのバイタリティには敬服するばかりだが、「始めるのに遅すぎることはない」というクリシェを好む者には、本書は少々苦い読書体験となるかもしれない。成功するには何より、「早く始めて」いる必要があるのだ。2022/04/25