内容説明
〔競馬シリーズ〕競走馬を競りおとしたジョウナの身辺に、次々と奇妙なことが起こり始めた。アル中の兄に匿名でウイスキーが届けられ、放火事件が……信用あるジョウナを目の上の瘤にしているあくどいやつらがいるのだ。業界を守らなければ! 敢然と立ち上ったジョウナの前に現れた、陰で組織を操る人物とは?/掲出の書影は底本のものです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
136
主人公が馬の仲買業者ということでやはり競馬界の内幕をよく描いていると思っています。ミステリータッチなのですが、結構活劇的な場面もあったりします。私はほとんど競馬には興味がないのですが、フランシスの小説だけは楽しめます。2016/12/15
背番号10@せばてん。
28
1991年8月4日読了。競馬シリーズ第13弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2022年11月15日入力)1991/08/04
bookkeeper
27
★★★★☆ 再読。前2作(煙幕・暴走)がイギリス以外を舞台とした"海外モノ"だったので、久しぶりに良い感じにリラックスして読める。 良心的な馬の仲介業者が主人公。業界に浸透しつつある悪辣な業者グループとの闘いを描く。敵にいかに打ち勝つか、敵の黒幕が誰かという謎もあるが、このお話を特別なものにしているのは、アル中の兄や航空管制官とのエピソードだろう。酒の為に人格まで損なったかのような兄の、ある決意が明らかになるラストはしみじみ泣ける。 「一つだけ認めてあげるわ。あなたは、契約をしたら、絶対に守る人ね」2019/06/12
ぺぱごじら
20
フランシスの物語には、必ずストーリ全体を俯瞰するような科白や格言めいた言葉があり、それをうまく感じ取れた時には、身体がぞくりとする。毎度お馴染み荒事のシーンは得物が得物だけに、あまり執拗ではなくえらくサラッと済んだ印象。ただそんな所まで相手を追い詰めてしまう主人公ジョウナの精神的なタフさには痺れる。物語のキーになった悪事については、たとえ『競馬界出身』のフランシスといえど実はかなりの取材が必要なはずで、旺盛な好奇心に驚く。2014-032014/01/08
本の蟲
15
有名翻訳ミステリ〈競馬シリーズ〉13作目。長いシリーズ中、馬要素がおまけ程度に薄いものもあるが、本作は主人公がサラブレッド仲介業者だけあってガッツリ競馬裏話。個人仲介業者が結束して競りを操作。馬の値段を不当に吊り上げ、または悪質なデマでリベートを拒否する生産者の排除を行っていた。主人公もグループに加わるように脅されるが…。高値で馬を売りたい生産者、信用第一であるはずの仲介業者、経済的に余裕がある馬の買い手。三者の関係を問う一冊。買い手にとっては「夢を買う」取引だが、どこまで許されるのか2025/08/25




