内容説明
ある島を買い取り、私設の陸海空軍を有するベンディゴ帝国に君臨する軍需工業界の怪物キング・ベンディゴ――彼のもとに舞いこんだ謎の脅迫状の調査を求められ、クイーン父子はニューヨークから拉致された……はたして脅迫状の正体とは?そして父子の眼前で起こった不可能犯罪の秘密!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Small World
27
一風変わったエラリー・クイーンのライツヴィルシリーズの№5です。変わっているのは、舞台が武器商人の帝王の謎の島というところで、まるで007がスペクターの基地に幽閉されてる感じなのです。そこで起きる脅迫と殺人事件!、と言いながら、どこがライツヴィルシリーズなのかと思っていたら、なるほど、そういうことだったのですね。って感じでした。このシリーズもあと一冊になってしまいましたので、今年中に読み上げようと思います。2020/05/24
yucchi
25
【図書館本】《密室祭第1弾》物語開始早々にエラリーとパパが拉致られて孤島に軟禁状態。さらに密室での予告殺人に遭遇する。事件が起きるまで長ッ!事件背景にページを割いているので少し間延びしてしまっている印象がある。密室トリックも普通に考えればわかってしまう程度なので、余計な部分は削ぎ落として中編位でもよかったかな。っていうかこれライツヴィルシリーズだったのね。2014/10/10
Tetchy
24
今までのクイーン作品の中で最も舞台設定が凝っており、後期クイーンの諸作で深みが増した人間ドラマの一面にさらに濃厚さが増した、リーダビリティ溢れる作品だ。しかもドラマチックな設定の中、密室で銃で撃たれるという不可能犯罪が起こる。しかしこの魅力的な謎の真相は正直期待外れの感は否めない。しかしなんとも暗喩に満ちた作品だ。ベンディゴ兄弟の名前は無論ながら、クイーンに相対する相手がキング。しかも題名は“The King Is Dead”。今回の冒険小説的な設定からも、このキングの意味を考えると色々想像の翼が広がる。2011/01/26
ぽんすけ
20
ライツヴィル物だったけどこの話は面白かった。世界を牛耳る軍事会社の経営者一族を巡る殺人なんだけど、場所はどこか南の海の絶海の孤島でそこが完全な軍事要塞化している。最初はそんなバカなwとも思ったが、アメリカの軍需産業の規模を考えるとないこともないかとちょっとゾッとしたり。今回狙われた長男は侵入不可の密室で、別室で銃を撃つ真似をした弟に撃たれるという摩訶不思議な状況。パパじゃないけど発狂しそうになるよね。犯人は状況的にカーラしかないと思ってたけどどうやってやったか全然わからず種明かしでそうきたか!となった。2025/11/19
ミンティア
16
なんだかんだで初のエラリー・クイーン。 この海外小説はすんなり登場人物を覚えることが出来たので、割と早い段階で世界観にのめり込むことが出来ました。特に好きななのはジュダだったりします(笑) 密室トリックは少し拍子抜けした気がしますが、案外思いつかないもので感心しました。ですが、この小説の醍醐味は「動機」にあると思います。動機を知った時に驚かずにはいられませんでした。 そしてタイトルの「帝王死す」。なるほどこの作品にぴったりなタイトルだと読み終えてそう浸りました。2012/12/17
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