日本流DX―「人」と「ノウハウ」 究極のアナログをデジタルにするDX進化論

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日本流DX―「人」と「ノウハウ」 究極のアナログをデジタルにするDX進化論

  • 著者名:各務茂雄【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 東洋経済新報社(2022/11発売)
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  • ISBN:9784492396681

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内容説明

なぜ、御社のDXはうまく進まないのか
答えは、日本流DXにある。

「DXが丸投げ、絵に描いた餅になる? 自分のことだ!」
本書を読んで、自ら関与してやり遂げる覚悟ができた。
--FC今治オーナー・元サッカー日本代表監督 岡田武史


DX(Digital Transformation)という経営改革によって日本企業らしいよさや強みを残しつつ、グローバル企業的な強さを獲得するのが、日本流DX。

2017年のドワンゴのインフラ改革、2018年からは株式会社KADOKAWA(角川書店を源流にもつ総合エンターテインメント企業)のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX) がスタートした。この5年にわたる経営改革を通して、私にはDXの現実が解像度高く見えてきた。
 そして、この体験から得られた知見が日本のDXに役に立つと考え、この本を執筆しようと決意をした。
 その背景にあるのは、DXという新しく、そして困難な挑戦に対して、多くの企業が時間とお金を無駄に使ってしまっているのではないかという思いだ。

目次

第1章 日本流DXとは
DXにはお国柄が色濃く出る
利便性を高め、仕事のスピードを上げるために
アメリカ流と日本流をつくっている日常
DX成功を支える「マッチャー」
アメリカ流と日本流、DXの進めやすさに違い
第2章 DXの現場で起きていること
DXが絵に描いた餅で終わる
新規ビジネスが小さく終わる
働き方改革が進まず、従業員の生涯生産性が上がらない
DX推進チームが本気でアクセルを踏めない
情報システム部門との壁がなくならない
第3章 アナログ思考とデジタル思考の融合
DXで実現することは何か
言語化、数値化しにくいアナログの価値
SECIモデルはDXそのもの
デジタル思考は「業務」と「IT」のハブ
テスラ--アナログ思考×デジタル思考の究極
第4章 DX推進の土台は「自社の価値」
まず「闘う土俵」と「自社の価値」を見極める
バリューチェーン見直しで「強み」「弱み」を把握
「強み」「弱み」から考える「生産性が高い」状態とは?
「マルチサイドプラットフォーム」でDXが強力になる
第5章 DXは経営の抜本的改革
経営資源をDX視点で分析をする
必要な「ヒト」の新規獲得は難しい
ヒトとノウハウのマネジメントにチャンスがある
アナログの価値を最大化する暗黙知の可視化
第6章 コミュニケーションの最適化を図る
サービスチームにする
「仕組み化」ソフトウエアのように動く
成功と失敗の基準を明確にして評価する
DXでサービスをつくりまくると失敗する理由
チームワークとはスケールアウト
第7章 DX推進チームが本物の実行力をもつために
「社内」「社外」、両方を意識する
内部登用人材と外部採用人材の連携
DXを「面倒くさい」にしてはいけない
情シス、総務、経営企画、経営管理、人事が同じ船に乗る
DXキャズムで仲間を増やす
第8章 DXを継続するための仕組み化と人材配置
「仕組み」をアップデートする「仕組み」
人材配置を変える
外注丸投げは絶対に避ける
コミュニケーションの解像度を4Kに
陳腐化してきたらDX自体を変革する
ドワンゴのインフラ改革における世代交代
第9章 FC今治から学ぶ中小企業と地方のDX
アナログの価値を活かす FC今治
デジタル思考をベースに、デジタル技術を活用する運営
地方DX、中小企業DXへのヒント
トカイナカのDXのヒント

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のるくん

5
DXを題名に入れた数多くの本の中で、「人」と「チームマネジメント」の実践に踏み込んだ、DXを現場で実行した著者の提言。「発散型/アナログ思考/暗黙知」、「収束型/デジタル思考/形式知」、それらをつなぐ『マッチャー』。実行するのは「人」、しかも多様性がキー。欧米流のコピーでないアナログ思考を活かした『日本流DX』。『DX』がバズワードで終わってしまい、世界から取り残されるのか。『日本流DX』が日本企業復活のキーワードになれるか。経営者自らがその経営のやり方・考え方を変革する(壊して作り変える)のが先かも。 2023/01/03

Takashi Satoh

1
具体イメージが湧かない所、多々あり。まだまだ修練が足らない。後で読み返してみよう。2024/08/31

しのだ

1
DXのゴール:バリューチェーンの最適化。「作り手」と「消費者」を近づける。必要な人材:マッチャー人材。発散と収束の橋渡し役。ITスキルと社内事情どちらにも精通している。業務効率化と全体最適を進めることができる。企業全体のプロセス変更を進める為、各部署の感情をケアし、協力体制を構築できる。・成功を仕組化、テンプレート化して横展開人材が足りなくても成功できる確率があがる 2023/12/17

Toropi

0
ドワンゴのインフラ改革、KADOKAWAのDXの体験記です。 日本と欧米の違いなどわかりましたが製造業DXを勉強しているので余り参考にならなかった。 マインドは伝わった。2024/03/03

tricky_monkey

0
★3 KADOKAWAでDX推進をリードした各務氏の本。最初、日本的企業とアメリカ(GAFAM)的企業の違いを示し、日本的企業でDXを進める難しさを説明してくれる。なので、そこから日本的企業に対するDXのアプローチが説明されると期待するが、各務氏がこれまで取り組んできたことが一つずつ説明されるので、微妙にズレたストーリーで進む。基本的に新書チック(ブログチック)で著者の意見を拾うにはいい本だが、専門書や参考書ではない(書いていることは参考になることも多いが構成が著者中心なので拾いにくい)。2022/11/13

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