文春文庫<br> 青春を山に賭けて

個数:1
紙書籍版価格
¥492
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
青春を山に賭けて

  • 著者名:植村直己
  • 価格 ¥488(本体¥444)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167178017
  • NDC分類:914.6

ファイル: /

内容説明

植村直己はいかにして冒険家になり、いかにして「世界のウエムラ」になったか? ひとりの腕白少年が、大学へ進んで美しい山々と出会い、無一文で日本を脱出、ヨーロッパに渡りアルバイトをしながら、ついに五大陸最高峰のすべてに登頂を果たす。さらには南極大陸単独横断という目標めざして、アマゾンのイカダ下りなど過酷なまでの試練に次々と挑戦する――。大自然の中の「何か」に挑まずにはいられなかった冒険家が、みずからの型破りな青春を語り尽した感動篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんご

39
植村直己、冒険家。「冒険家て!」と今聞くとふふっと笑いそうになりますが、冒険家以外に言いようがない。(次はこれをやってみたい)(いつかあそこに立ちたい)名声を求めるわけでなく、とにかく自分がワクワクするから。理由はそれだけ。本のクライマックスはやはり五大陸最高峰を踏破するところだが、“登頂の感激より次の夢が膨らんでくる”。ご存知の通り、彼は冒険から帰らないままです。知ってて読むと涙が溢れます。それにしても飾らぬ、カッコつけない文章が気持ちいい。絶対に自分がいけない場所に行った気になれました。2022/03/17

Kajitt22

39
不世出の冒険家、登山家、植村直己の二十歳台の軌跡。チリチリするような青春の日々が、かざりけのない文章から伝わってきて、またしても一気に読めた。フランスアルプスのモルジンヌ、ヒマラヤのゴジュンバ・カン、ケニヤのサファリとキリマンジャロ、南米アコンカグア、アマゾンそしてアラスカ。植村直己はきちんと日記をつける人だったのだろう。青春冒険紀行の聖典です。再読2018/05/15

ちぃ

32
上司に借りた本。冒険譚もすごいけど、それを成し遂げるための熱意と行動力、人を味方につける力がすごい!亡くなるとき彼は何を思ったのかしら。植村さんについてもっと知りたくなった。2018/03/13

そふぃあ

28
kindleの日替わりセールで購入。29歳で五大陸最高峰全制覇とか桁外れに凄すぎる。その合間に60日間アマゾンいかだ下りしていたとか、信じがたい。植村さん本人は、幸運や人に恵まれたからと控えめな態度だけれど、こんなにひたむきに夢を追っている人を、応援せずにはいられないのが人の情だと思った。2015/11/10

akira

24
気になっていた冒険家植村直己。 弟に名前を聞いたのはもう10年以上前。縁あって本として出会う。 全世界の最高峰のほとんどに単独で登頂してきた著者。なにゆえ、彼が登山家ではなく冒険家と呼ばれたのか。決して恵まれた環境があったから達成できたのではないだろう。しかし、人と時は彼を見放さなかった。 他人に生きる人間が多くなる中、自身に生きるとは何か。著者の言葉は静かに心に響く。 「人の目につくような登山より、このエーデルワイスのように誰にも気づかれず、自然の冒険を自分のものとして登山をする」2015/09/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7034
  • ご注意事項