十六の墓標(上)

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十六の墓標(上)

  • 著者名:永田洋子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 彩流社(2014/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784882020349

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内容説明

連合赤軍事件はなぜ起こったのか? 女性リーダーが、自らの生いたち、学生運動から革命運動への道、共産主義化と同志殺害、逮捕後の苛酷な取り調べ、長期間にわたる裁判、闘病生活等を、獄中から描く手記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみふむ

9
2月に作者が亡くなったことを機に、70年代の大衆運動を破滅に導いた蛮行の経過を知りたくなった。権力に追い詰めれれ、逃れながら革命を成就しようとする若者たちは情熱に満ちているが、思考があまりにも短絡的で教条的でばかげている。時代性とは言えカルトには間違いない。結末が分かっているだけに辛く重い読書だ。それでも下巻まで読まずにはいられない。2011/06/13

emi

4
一度途中で読むのを止めてしまった。私は悪くないと行間から感じ取り嫌悪感を感じてしまった。10年以上前に読んだ「あさま山荘1972」の方がまだしっくりと読めた。そもそもこの本を手に取ったのは、何故このような事が歴史として必要であったのか?いや必要だったのだろうか?そして、現代に至るまでに何を残し、変えていったのだろうかという事を考えたかったのだと思い直し再び読み進める事にした。オウム真理教に関する本を読んだ時と似たような印象を受ける。ある意味純朴で素直、だがしかし...。下巻で違う何かを掴めるのだろうか。2011/04/08

横丁の隠居

3
赤軍派についてはおぼろげな記憶しかない。本書を読んでいると著者があくまでも革命戦士としての信念を捨てずにいることがわかり慄然とせざるを得ない。オウム真理教事件と極めてパラレルなものを感じる。「組織的な整然とした狂気」とでもいえばいいだろうか。浅間山荘事件は運命の年1972年。もはや戦後ではないと言われたはるかあとの事件であり、23年後の地下鉄サリン事件と不気味なほどの類似性を感じる。著者は何度も強姦されて性の道具に貶められているのに何とかそれを正当化する理屈を自分で考えて革命幻想にしがみつく。2019/10/02

みなみ

3
ソ連が崩壊し、文革の実態が明らかになった現代に読んでみると、当時見えていた情報がどんなものだったかを考えながら読まなければならない。そこがけっこう難しい。評判通り読みにくい文章。そして、たびたび挿し込まれる「この時の私はここがわかっていなかった」。めちゃくちゃ多い。自己弁護というよりは、生真面目な人という印象。にしてもこの組織は性的モラルが低すぎてヤバい。同じ思想で指導部の勧めで結婚させるとかも超ヤバい。仲間うちで自由を奪い、セクハラし放題、なにかと言えば暴力。先鋭化すると極右も極左も変わらない…2019/04/03

あめ

3
あれができなかった、これができなかったということのリフレイン。では一体、彼女は何をなしただろう。交番襲撃も指名手配も仲間の処刑も事実なのに、彼女の言葉は観念的で、全く現実味がない。これは長きにわたる言い訳の書である。だが恐ろしいことに、自分と重なるものをも彼女から感じるのだ。人はできることやすべきことより、できないこととその言い訳をさがすものだ。そのほうが楽だし気持ちいい。この本は楽しくないし、ためにもならないけれど、読んでしまった。市立図書館の書庫でボロボロになって眠っていたことの意味を想う。2012/03/14

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