内容説明
石鹸は、「たかだか石鹸…」と軽視されがちだが、明治時代には「文明開化を象徴」するような工業製品の一つだった。“日本の夜明けをになう新しい人間像”のモデルとして、島崎藤村の未完の大作『東方の門』にも登場する花王石鹸の長瀬富郎。そのころ混乱の場にあったこの業界に〈高級新石鹸〉として、アイデアを駆使して挑戦した花王石鹸の創立と発展の歴史。一企業が単なる「職場」以上の意味をもって、そこで働いたことのある人たちの「心の故郷(ふるさと)」たり得るかを問いかけ、男たちの経営に賭けた人生を描いた、感動の長編小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
24
「花王」の会社の歴史が分かる小説。問題や課題が出ては解決し、また問題や課題が出ては解決しと、その繰り返しで会社がでかくなっていった印象。2022/04/07
gushwell
8
花王の創業から始まり、同族経営から脱却し近代化するまでの実名企業小説。はじめは創業者の話かと思ったら、すぐに息子の代に話になり、この2代目社長が大胆な改革をして活躍する話かと思ったらさにあらず。分社化された「日本有機株式会社」が、親会社を吸収し、花王の基礎を築くという話だった。やはり企業は経営者に大きく左右されるんだな思うとともに、反骨精神にあふれた丸田のような存在もまた必要なのだと改めて思った。2015/06/05
つちのこ
1
角川文庫版。1981年頃読了
37
1
3.72016/09/04
-
- 電子書籍
- Berry's Fantasy 悪役令…
-
- 電子書籍
- その淑女は偶像となる 1 ジャンプコミ…
-
- 電子書籍
- 俺様セレブと専属JK11 ピース!
-
- 電子書籍
- AKIBA’S TRIP2【分冊版】2…
-
- 電子書籍
- これだけ! 元素