内容説明
江戸時代は庶民文化の花ざかり。世界一短かいポルノグラフィである艶句、大胆な発想と緻密な文章技巧をこらした春本、人生の深奥を垣間みる小ばなし、いずれも江戸ならではの匂いにあふれる。それらの快作怪作をすくい上げ、人生観察の名手が縦横に品評、おもしろさを増幅させる―江戸ポルノ書譜。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
55
阿刀田さんが若いころ、小説現代などの雑誌にコラム的な感じで書かれたもので、艶笑譚のようなものや艶句の解説などがふんだんに語られています。これらを最近のものと比較すると、むかしはやはり婉曲的な表現であったのだなあということがよくわかります。「禁断らいぶらりい」というところでは読んでみたいと思わせるような、昔の本が紹介されています。2015/07/25
takaC
39
阿刀田大先生が30代の頃の昭和48年にご執筆された毒舌書。週刊誌記事風味濃い。2015/03/05
chris the bookwalker
4
春画展を観た流れで、江戸時代のエロスを紹介した本書を読んでみた。第2部の春本の紹介が面白い。その内容のくだらないこと!まさしく春画と対になるバカバカしさ。日本の春画(曰く「地獄のエネルギー」)に比べたら子供のお遊びのようだという中国の春画の紹介も興味深い。江戸時代の風俗についてよくわかる本。ただし、スラスラとは読み進められない。2015/12/15
ツキコヨウ
3
…途中で投げた…あんましだったような…まだ早かったのか。
takaC
3
1991年7月読了。1999/01/01