内容説明
人の心を読み、遠くの出来事を察知する遠感(テレパシイ)や透視能力、意志の力で物体を動かす念動力(サイコキネシス)を持つ超能力者たちの諜報集団「エスパイ」。その一員であるタムラに、ソ連首相暗殺計画を未然に防げという緊急指令が下った。しかし、その任務はすでに何者かに嗅ぎつけられ、彼の乗ったジェット機には時限爆弾が仕掛けられていた。いったい「敵」は何者なのか!? 痛快SFスパイ長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まえすとろ
36
1964年に発表された小松の長編SF三作目。実業之日本社が発行していた漫画雑誌「漫画サンデー」に掲載する漫画の原作として企画された現代に活躍する“忍者”をSFストーリーに置き換えて超能力者(エスパー)と秘密諜報員(スパイ)を足した造語で『エスパイ』と命名された。後に連載小説として掲載が決定し、同時期に「伊賀忍法帳」を掲載していた山田風太郎のエロチックな忍法帖もののアダルトテイストも盛り込んで、シリアスというよりもコミック的な要素の強いSFアクション小説として好評を得た作品。昭和なスパイアクションが楽しい。2015/11/26
スター
35
昔読んだ時は、とても面白かった記憶がありますが、再読したら、それほどでもなかった。エスパイとは、超能力を持ったスパイ。 解説によれば、小松左京の長編第3作で、日本初の本格的なエスパー小説だそうです。2023/12/23
山下哲実
15
これも長い間、積読本だったものの一冊です。 今回、やっと読了致しました。 面白かったです(^^)2022/12/03
jupiter68
5
再読した。SFというよりエンターテイメントだ。解説にも書いているとおり007のパロディ的要素が満載だ。これはこれで小松左京の珍しい作品として価値があると思う。2016/01/03
サスケ
3
昔読んだ本
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