内容説明
『百人一首』を今に置き換えたらめっちゃ刺さった!和歌を通じて想いを伝えるスキルを鍛えよう!
目次
超時空訳 百人一首
終わりに
ピーターのおすすめ ほぼ古典文学めぐり「逆ルート」―嵯峨嵐山
著者等紹介
マクミラン,ピーター J.[マクミラン,ピーター J.] [MacMillan,Peter]
アイルランド国立大学を首席で卒業後、アメリカで博士号を取得。現在は東京大学非常勤講師、相模女子大学客員教授、武蔵野大学客員教授を務める。2023年、JICA初の文化担当講師に就任。2008年に英訳『百人一首』を出版し、日米で翻訳賞を受賞。KBS京都のラジオ番組「さらピン!キョウト」に出演している。2024年、NHK「100分de名著」で『百人一首』の指南役を務める。その他番組に多数出演。同年、秋の叙勲にて旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シャコタンブルー
50
スマホ、ネトフリ、インスタ等の現代用語で表現した超訳が愉快だ。筆者はアイルランド出身でありながらも日本人以上に百人一首に対する造詣と愛情がいたるところで感じられた。解説ではベートーベン、エドシーラン、ミセスグリーンアップル等の古今東西の音楽の話も交えて、当時と現代の若者気質の違いにも触れて興味深かった。「現代は金や多くの物質を所有することが豊かさの基準となっているが、平安時代の人々は心は豊かで「憂い」という感情を楽しんでいた。」と述べている。百人一首の憂いはこのさき千年後の人々にも愛されて欲しい。2025/02/05
おともはラテ*
4
人が感じ思う事というのは、今も昔も変わらないようです。たとえ国が違うとしても。この作品はアイルランド人の著者が、現代のシチュエーションに置き換えて挑んだ百人一首の超時空訳。古典の難解さが払拭されていて、作者の感動をとても分かりやすく伝わってくる新感覚な訳でした。和歌からイメージする楽曲も掲載され(しかもジャンルが幅広い)多彩な味わい方を紹介してくれています。ちなみに小野小町の「花の色は…」の超訳は、「私がおばさんになっても…。」だそうです。 2025/05/03
かきょん
2
現代訳と、今時の現代訳。今に例えるとこういう感じなのか〜とクスリと笑えるものもあり、楽しめた。2025/04/12