内容説明
混沌が意味するもの。
目次
1 一九六六‐一九六七(偶然の問題―フォトイメージの可能性・その1;「見る」ことの意味―フォトイメージの可能性・その2;なぜ撮るか―フォトイメージの可能性・その3 ほか)
2 一九六八‐一九六九(書評―山崎正和著『芸術現代論』;実感的映画状況論;“退会届” ほか)
3 一九七〇‐一九七一(極左的空語の害毒;不断の前思考と即興演出―蓮實重彦・柴田駿監訳『ゴダール全集4』;勅使河原宏について ほか)
著者等紹介
松本俊夫[マツモトトシオ]
1932年生まれ、2017年没。映画監督・映像作家。東京大学文学部美学美術史科を卒業後、新理研映画に入社し、実験工房のメンバーを起用してPR映画『銀輪』(1956)を演出。その後、教育映画作家協会(記録映画作家協会)に入会し、機関誌『記録映画』において前衛記録映画の理論を展開させ、その実践として『西陣』(1961)、『石の詩』(1963)などの記録映画を演出する。やがて作家協会内部の対立を経て、1964年には映像芸術の会を発足させ、同時代の作家らとともに映画運動を組織してゆく。1968年には同人としてフィルムアート社の設立に参加し、『季刊フィルム』を刊行するなど、越境的な芸術の動向に影響を与える。1980年以降は、九州芸術工科大学、京都造形芸術大学、日本大学などで教鞭を執り、後進の指導にも努めた。最終作はオムニバス映画『蟷螂の斧』(2009-2012)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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