感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏みかん
4
もんのすごく良い本だった。柴田さんが仰ってる通り、要約だけ読んだら手にしない本だったけど、全く予想外の感動。岸本さん訳の掃除婦、、にも似た読後感。とにかく、翻訳者さんのお陰で思いがけない本に出会えるのは本当に幸せ。読み終わった後に昔の単行本版を旦那が持ってて、既に旦那は読んだことあったのが驚きだった。でも柴田さんの後書を2種類読めたので結果オーライです。旦那のオススメを忘れて積読にしてたことは反省です。2025/06/29
znfrsti
3
care, pray, holding hands, hug care の意味を調べる、 ケアはプロセス、しっくりくる 言われたとおりに、なにかをする(あるいはしない)こと は、相手への思いやり、してあげたい というエゴとの闘い、あいだにある線を行ったり来たりしながら相手と誠実に向き合うプロセス、その先にある結果は、たぶん、let the person just exists、そうして手を取り合えること2025/07/21
ゆ
2
様々なエイズ患者との日々が、ホームケアワーカーの私視点で描かれる連作短編集。30年前の作品。 病状が悪化し体が動かなくなり死が迫ってくる日々は、患者自身も、残される人たち辛く苦しい。 仕事だとはいえ、もちろん私も辛い。 そんな中で患者や家族、友人たちと向き合い、会話をし、身の回りの世話をする。その心と触れる肌の温度は、たとえ一時でも患者たちにとって大きな救いだっただろう。 第三者の立場だからこそ、できることもたくさんあるのだと思う。 死という重く辛いものを扱いながら、あたたかい温度を感じられる作品だった。2025/08/09
カナ
0
言葉で表せないくらい、自分の中で大切な本になった。誰かが誰かを大切に思うこと、大切にすること、その人の人生、その人の存在を尊重し抱きしめるようなこと2025/08/23