内容説明
1999年7月1日、ニーナ・シモンは、イギリスで最後となる貴重な公演を行った。感動的なステージの終演後、客席にいたウォーレン・エリスはステージに向かい、ニーナ・シモンが噛んだガムをピアノから取り、彼女のステージタオルに包んで持ち帰った。それから20年。ガムの運命が動き出す。ガムが、誰も予想できなかった出来事の連鎖を引き起こす。一見取るに足らないもの、すぐに捨てられてしまうようなものが、人と人とのあいだに美しいつながりを生み出していく。これはものや経験に意味が与えられ、精神性を帯びていくことについての物語であり、創作のプロセス、そこから生まれる作品の力、そして愛と友情とを讃えている。稀代のミュージシャンによるフォト・メモワール。
著者等紹介
エリス,ウォーレン[エリス,ウォーレン] [Ellis,Warren]
オーストラリア出身のマルチプレイヤー、作曲家。ニック・ケイヴのコラボレーション・パートナーとして、またバンド、バッド・シーズのメンバーとして知られている。ソロで、およびニック・ケイヴと共同で『プロポジション―血の誓約(The Proposition)』、『ベルベット・クイーン ユキヒョウを探して(The Velvet Queen)』他多数の映画音楽を手がけ、多くの賞を受賞。自身のバンド、ダーティ・スリーは1994年以来9枚のスタジオアルバムをリリース。プロデューサー、作曲家としてマリアンヌ・フェイスフル、ジュピター&オクウェス、ティナリウェンなど様々なアーティストの作品を手がけている。2021年、スマトラ島に、保護された野生動物のための終の住処「エリス・パーク」を共同設立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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