内容説明
アメリカのスモールタウンを巡る旅。
目次
はじめに スモールタウンへようこそ
1 夕闇のドライヴイン・シアター―サウスダコタ州ウイナー
2 神に見離された場所―サウスダコタ州ウォール
3 幽霊の棲む館―ニューヨーク州スプリングヴィル
4 温もりの夜の中へ―ウィスコンシン州ダーリントン
5 芝生の暴力―イリノイ州ディクソン
6 警察に届いた電話―ミネソタ州ウェセカ
7 最も素晴らしいスモールタウン―インディアナ州モーガンタウン
8 青いトマトのフライ―ミシシッピ州ベルゾーニ
9 谷あいの寂しい音―アーカンソー州マウンテン・ビュー
10 ホテル・ブルックリン―アイオワ州ブルックリン
11 赤い荒野のロディオ―テキサス州アンソン
12 夕陽に輝くネオン―ニューメキシコ州ギャラップ
13 さようなら、スモールタウン―アリゾナ州セリグマン→カリフォルニア州パームスプリングス
おわりに 語るに足る、ささやかな人生 遠く星空の下で
著者等紹介
駒沢敏器[コマザワトシキ]
1961年東京都生まれ。雑誌『SWITCH』の編集者を経て、作家、翻訳家に。2012年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Greatzebra
23
廃番になっていたのが再販されてたので買ってみた。私は作者と同年代なのだが、我々にはどうしようもないアメリカへの憧れがある。この本はアメリカのスモールタウンを訪れたいわば旅行記だ。示唆に満ちている。しかし、ジャーナリストが書いたものというよりは短編集と思った方が楽しめる。B.B.KingやEaglesを聴きながら読んだ。最後の2章はいろんな歌手のRoute66を流した。ネットで音楽を聴くのは本当に便利だ。Route 66をBobby Troup、Chuck Berryから綾戸智恵や鮎川誠まで聞けるんだよ。2026/07/19
M H
20
アメリカのスモールタウンを巡る旅。都市部の繁栄から置き去りにされたようでも、そこにはフェアで優しい住民が語るに足る人生を携えて暮らしている。全員に役割がある、倦んでいる暇がない小さな世界。何だか風通しの良い小説みたいと感じ入るところ多かったが、これは著者が会った人、体験ではあっても見たかった景色を本に閉じ込めたのかもしれないとあとがき末尾を読んで思った。2026/04/16
遙
15
とても面白かった。アメリカのスモールタウンだけを巡る旅。 様々な環境と、そこに住む人々の物語を描きながら、そのタウンのモーテルに泊まる。 モーテルも個性があってユニークでした。 果てしないロードムービーを見ている感覚。 ドライヴイン・シアター、幽霊のでる館、美味しい家庭料理のレストラン[キャシーズ・カフェ] 昔は立派だったホテル・ブルックリンに住むオーナーの可愛い老女。 交わされるやりとりはどれも哀愁と、その場所ならでわの温かみがある。 みんな自分の街を愛してる。 忘れてはならない、スモールタウンの人々。2026/03/31
Maasan
12
『語るに足る、ささやかな人生』アメリカのスモールタウンを巡る筆者の旅は、まさに"人生という過去の旅を、語るに足る確固たる物語として作り上げた人々"を巡る旅であった。思うに旅とは、土地を巡り土地を愛でる行為ではなく、人に出会い、そこで照らし出された自分自身に出会い、人生を人間を歴史をあるいは地球そのものをを思う行為なのではないか。スモールタウンには、人生を記号的に生きる都会人にはない、安定した物語に着地した人々の生活がひっそりと、しかしどっしりと存在している。駒沢氏の文章が素晴らしく、思わず唸ってしまう。2026/08/04
kane_katu
8
★★★☆☆著者のことは知らなかったし、この本のことも知らなかった。だから、素敵な装丁で復刊された本書に出会えて良かった。「都会はいっさい通らずに、そこに住んでいる人以外は誰も知らないようなごく小さな町“スモールタウン”だけをつないで全米を横断する旅」の記録である。単なる紀行文ではなく、そこに住んでいる人たちの話をちゃんと聞いて、文章にしているのがミソだ。世の中には色々な人がいて、それぞれの人生を歩んでいる。当たり前だけど、みなそれぞれ語るに足る人生だよな。2026/08/12




