内容説明
ロラン・バルト生誕から110年。バルトが最晩年にコレージュ・ド・フランスでおこなった「「新生」講義」の全容を紹介した、2002年刊行の同名書を新装刊。自身の老い、母の死、新生、小説…。バルト自身の声に寄りそいながら、従来のバルト像と「書くこと」をめぐる問いに変容をもたらした、小粒ながら意義ある仕事に、詩人/文学批評家の管啓次郎が解説を添える。
目次
1 新生へ!
2 小説それともファンタスム シナリオ
3 マケットとしての「小説」
4 母性、幼少、詩の故郷 人生の罅、新生の開始
5 方法的生活
6 白い紙の上に手の働き
7 象徴の〈掟〉としてのエクリチュール
8 かりそめの結論
著者等紹介
原宏之[ハラヒロユキ]
1969‐2021。学者・教育者(哲学)。ポンピドゥー・センター付属研究所客員研究員、明治学院大学教養教育センター教授、東京大学教養学部非常勤講師、早稲田大学教育学部及び文化構想学部非常勤講師等を歴任
管啓次郎[スガケイジロウ]
詩人、明治大学理工学部教授(批評理論)。旅行記『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞受賞)、翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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