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内容説明
なぜこれは民藝じゃないの?資料を読み解くことで書き換えられる相関図。民藝運動の「周縁」にスポットをあて、21世紀のモノづくりを考える。
目次
第1回 アウト・オブ・民藝とは?―周縁にいたはぐれ者たち
第2回 こけしと郷土玩具から見る民藝―民藝運動からこぼれ落ちた「無用の美」
第3回 生活のレクリエーション―創る喜び、飾る愉しみ
第4回 複製芸術‐趣味の版画や出版物‐と民藝―手仕事×複製技術≠民藝?
第5回 ゲテモノかハイカラか―高度資本主義社会における民藝とは
著者等紹介
軸原ヨウスケ[ジクハラヨウスケ]
1978年生まれ。デザインユニットCOCHAE(2003年~)のメンバーでありデザイナー。伝統こけし工人とのプロジェクト、ドンタク玩具社でも活動。折り紙パズル「ファニーフェイスカード」が日本グッドデザイン賞(Gマーク)2008受賞、『猫のバラパラブックス』(青幻舎)で造本装幀コンクール2013審査員奨励賞、『トントン紙ずもう』(コクヨWORK×CREATE)がグッドトイ2013選定など。近年はパッケージデザインを数多く手がけている
中村裕太[ナカムラユウタ]
1983年東京生まれ。2011年京都精華大学芸術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
25
民藝に入れてもらえない工芸品に焦点をあてて話をされている。トークイベントの様子を書き起こしたもの。相関図が興味深かった。理解できたかは、、、うーむ。私はまだまだ民藝すら詳しくなかったということで、、、2021/05/10
Cinita
9
柳宗悦が提唱した「民藝」運動。その対象からこぼれ落ちた民芸品的なもの(民俗玩具等)や、それらを愛好・研究した人々について語りながら、「民藝」そのものの輪郭も明らかにしていく……という主旨の談話集。もともと「民藝」自体ふんわりとしか理解していなかったので、学ぶところが多かった。語り口は柔らかくとっつきやすいけど語られている内容は深くてついていけないところも多々あったので、今後精読したい。2025/01/31
naof
2
天江富弥の年寄りの世迷言じゃないけれども、民藝という名称の付与自体が自己矛盾を生んでいるみたい。もっとひっそり人知れず、良さを発見されるものであってほしいと思う。 道具にせよ玩具にせよ、それを使う人の人となりが垣間見えた時に静かにほくそ笑むような、そんな愉しみ方。2020/05/17
chamcham
1
民藝とは? を考えるための良書。柳宗理や芹沢銈介などの関係性などが図解されていて、参考になった。なかでも、富本憲一、西村伊作に興味が湧いた。2024/06/02
orihuzakawagon
1
民藝が示す範囲に興味あるのですが、民藝の概念にいまいち馴染めない。そのようなわけで「アウト・オブ」な部分が気になって読み始めました。が、そもそも民藝ってなんだ?って事から考え始めてしまいました。2024/05/15
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