アウト・オブ・民藝 (改訂版)

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  • サイズ 46判/ページ数 179p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784991114915
  • Cコード C0070

内容説明

なぜこれは民藝じゃないの?資料を読み解くことで書き換えられる相関図。民藝運動の「周縁」にスポットをあて、21世紀のモノづくりを考える。

目次

第1回 アウト・オブ・民藝とは?―周縁にいたはぐれ者たち
第2回 こけしと郷土玩具から見る民藝―民藝運動からこぼれ落ちた「無用の美」
第3回 生活のレクリエーション―創る喜び、飾る愉しみ
第4回 複製芸術‐趣味の版画や出版物‐と民藝―手仕事×複製技術≠民藝?
第5回 ゲテモノかハイカラか―高度資本主義社会における民藝とは

著者等紹介

軸原ヨウスケ[ジクハラヨウスケ]
1978年生まれ。デザインユニットCOCHAE(2003年~)のメンバーでありデザイナー。伝統こけし工人とのプロジェクト、ドンタク玩具社でも活動。折り紙パズル「ファニーフェイスカード」が日本グッドデザイン賞(Gマーク)2008受賞、『猫のバラパラブックス』(青幻舎)で造本装幀コンクール2013審査員奨励賞、『トントン紙ずもう』(コクヨWORK×CREATE)がグッドトイ2013選定など。近年はパッケージデザインを数多く手がけている

中村裕太[ナカムラユウタ]
1983年東京生まれ。2011年京都精華大学芸術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

24
民藝に入れてもらえない工芸品に焦点をあてて話をされている。トークイベントの様子を書き起こしたもの。相関図が興味深かった。理解できたかは、、、うーむ。私はまだまだ民藝すら詳しくなかったということで、、、2021/05/10

naof

1
天江富弥の年寄りの世迷言じゃないけれども、民藝という名称の付与自体が自己矛盾を生んでいるみたい。もっとひっそり人知れず、良さを発見されるものであってほしいと思う。 道具にせよ玩具にせよ、それを使う人の人となりが垣間見えた時に静かにほくそ笑むような、そんな愉しみ方。2020/05/17

Katsue Ishii (wasabi CRAFT)

0
民藝の背景というか周りが見える。とても面白く、のめりこみそう。2023/11/21

白水阿弥陀丼

0
民芸運動の範疇外(周縁)の探る対談。門外漢からすると、本書で「アウト」とされるものも「民芸」だと思っていた。美という価値観は実は権威と結びつきやすいと感じる。民芸運動による民芸も1つの権威となってしまったことを踏まえて、周辺を含めて解きほぐし並列化(脱権威化)しようという試みとして本書を読んだ。本書を主に彩る1890年代生まれの人々の多彩さが魅力的だ。彼らは日本の近代化の明暗を、都市や田舎で冷静に見つめ、各々の活動に結びつけていった(大正期という時代も重要だ)。ある意味では我々の最初の先輩だと思う。2022/08/14

KakeruA

0
民藝に対する苦手意識を再認識する一方で、その周囲に起きた批評と活動に興味の湧く読後感。手仕事と機械生産にある種の共通項を見出すまでにかかった時間は、人間とコンピュータにおいても同じだ。「〇〇的なるもの」を見出し、再度構成していくことの適応力と、向かう先の未来を現在・過去の営みと接続/分断するのか。読みながら未来を考える、そんな一冊。2022/02/12

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