出版社内容情報
青春の日の出会いから敬愛する作家、自作まで。親友の二人が闊達に語り合う。ロングセラーを増補、全対談を網羅した完全版。【辻邦生没後二十年記念出版】
〈解説〉篠田一士
〈巻末エッセイ〉辻佐保子「辻邦生と北杜夫」
〈目次より〉
若き日と文学と
まえがき――北杜夫
若き日を回想しながら
トーマス・マンを語る
いささか人生論風に
あとがき――辻邦生
*
トーマス・マンについての対話
長篇小説の主題と技法
『星の王子さま』とぼくたち
ぼくたちの原風景
文学が誘う欧州旅行
内容説明
端正とユーモア―個性の異なる作家ながら、旧制松本高校で出会って以来、生涯固い友情で結ばれた二人が、青春の日々、敬愛する作家、自作までを闊達に語り尽す。一九七〇年刊行の対談集に、単行本未収録を含む五五年から八六年の五篇を増補した完全版。
目次
1 若き日と文学と(若き日を回想しながら;トーマス・マンを語る;いささか人生論風に)
2 ぼくたちを作ってきたもの(トーマス・マンについての対話;長篇小説の主題と技法;『星の王子さま』とぼくたち;ぼくたちの原風景;文学が誘う欧州旅行)
著者等紹介
辻邦生[ツジクニオ]
1925(大正14)年、東京生まれ。東京大学仏文科卒業。63年「廻廊にて」で第四回近代文学賞、68年『安土往還記』で芸術選奨新人賞、72年『背教者ユリアヌス』で第一四回毎日芸術賞、95年『西行花伝』で第三一回谷崎潤一郎賞受賞。99(平成11)年没
北杜夫[キタモリオ]
1927(昭和2)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。52年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。60年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。2011(平成23)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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