内容説明
人生の岐路で偶然出会った図書館司書の女性は、世にも稀なるハンバーグ・ステーキの権威だった(「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」)。失業中に牛肉を焼き続けた男の事情とは(「特別な男」)。ほかモダン・ジャズの香り漂う珠玉の六作品を収録。洒脱な筆致、溢れる抒情が鮮烈に胸を打つ、面目躍如の名作選。
著者等紹介
ルーシー渡辺[ルーシーワタナベ]
1976‐。作家。千葉県生まれ。2016年に自身初の短篇集となる『イングリッシュモンキーの話』を出版。その後、短篇を主とした創作を続けるも作品が発表されることはなく、幻の作家となっていた。2022年に沈黙を破り、短篇集『珈琲大路』、2025年に『アメリカの旅人』を出版。透徹した語り口と卓越したストーリーテリングによる独創的な作風を確立している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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椎名
4
音楽ものかと思ったがそれが大きく取り上げられている感覚はなく、どちらかというと幻想文学に近い。とはいえタイトルにするくらいなので、各話のタイトル、解説にもある通りジャズを中心に音楽の血を入れて作り上げられた一冊であることは確かだ。こういったこの曲を流しながらお楽しみください、という手法は普段それらに馴染みがない人にも広がりを与えてくれると感じ、個人的には好みな試みだった。「お嬢様と日本人」「ブルー・イン・グリーン」の二作が好み。言葉にならないものを希求している、それは音楽にも通ずるものを感じる。2026/10/02




