内容説明
たまきはる(魂極る)=「いのち」にかかる枕詞。「魂」が「命」の限りまで燃え盛り尽きることをあらわす。生きてある者たちが、海の果てに思いを焦がし、やがてひとつの答えを見出すまでの彷徨を、今はなき三陸の失われた鉄路の上に描き出す、東日本大震災の犠牲者鎮魂と三陸縦貫鉄道顕彰の中編小説。三陸沿岸の各地と鉄道の貴重な写真を豊富に収載し、東日本大震災十年のときに捧げる、稀有なる一冊。
著者等紹介
小田原漂情[オダワラヒョウジョウ]
1963(昭和38)年2月東京都杉並区生まれ。1985(昭和60)年3月明治大学文学部文学科卒業、日本文学専攻。卒業論文は若山牧水。1985(昭和60)年4月~1988(昭和63)年3月株式会社泉郷勤務。1988(昭和63)年4月~2000(平成12)年8月株式会社文理勤務。2003(平成15)年6月言問学舎を創業。2004(平成16)年11月有限会社言問学舎設立。文学サイト『美し言の葉(うましことのは)』、「桜草短歌会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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