感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふるい
8
居心地のよい公園で過ごすような読み心地の文芸誌。挿絵がふんだんに使われたレイアウトが、読みやすくてありがたい。クスッと笑えるようなユーモア溢れるエッセイや創作、鋭い考察にわくわくする評論など、大いに楽しんだ。そんな中、異彩を放っていたのが二見さわや歌「骨を撒く」と牧野楠葉「瑠衣」の二作。剥き出しの死や暴力と向き合った作品を読めるとは思っていなかったので、良い意味で衝撃だった。また、みんな大好panpanyaさんの漫画エッセイでは、読書中の頭の中の混沌が楽しい。脱線こそが小説の醍醐味。不思議な夢を見れそう。2023/08/26
Tom
5
待ちに待った創刊号。これからは毎年楽しみになる。掲載してるエッセイ、小説どれもハズレがない。全部面白かった。こんなこと俺には滅多にないんだ。敢えて挙げると陳詩遠氏と松尾信一郎氏、理系の二人のエッセイが興味深く読めた。理論的なものはわからないが、今度理系の人のエッセイ集を探して読もうと思った。なんか脳のいつも刺激を受けているところと違うところを刺激される。まあこの本自体が全編そんな感じなのだが。特集は「創刊準備号」に続いて後藤明生。→2023/08/30
めぐみ
1
はいたにあゆむ/小山田浩子/永井太郎/陳詩遠/牧野楠葉/伊藤螺子2023/09/15