著者等紹介
友田とん[トモダトン]
京都府生まれ。ひとり版元代わりに読む人代表。製作した書籍を全国へ自ら行商してまわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
92
「私はパリのガイドブックを毎日のように読んでいる。駅前のドトールで小一時間黙々とガイドブックを読む。そして表に出る。パリのガイドブックを持ち、学園大学駅前の商店街を練り歩く。その時何が私の目に飛び込んでくるのか?」面白い、極めて面白い。ただただナンセンスである。こんな試みはしたこともないし、しようとも思わない。「いったい誰がパリのガイドブックで東京の町を歩けるというのか」まだ歩き出さない、で1は完。編集後記で友人に「なんか、昔からああいうことを言ってたよね」と言われ拍子抜けしたと。人は若い頃と変わらぬもの2021/02/27
おおた
16
鉄骨の形に押された表紙にまずびっくり。カフカの『城』に例えられるフレンチトーストの話から、人の切望へと至る。切望できるということは才能の一つだと思う。フレンチトーストを食べたいという切望、本を作りたいという切望。本当は生活に必要な何かを捨てなければ切望したままではいられないほど、人生には障害物やタスクが多すぎる。本を作る会社を立ち上げた著者の一歩目は、タイトルに反して既に歩き出されているように見える。2019/04/14
紫羊
15
私にも似たような経験があるので、フレンチトーストのくだりが特に面白かった。2024/11/02
ふるい
14
「いよいよ、フレンチトーストだなあ」(p.20より) 大真面目におかしなことを考えて、真摯に実践すること。そこに新たな面白さが生まれるという発見。エッセイ?小説?ガイドブック?枠組みを飛び越えた試みに心が躍ります。もちろん、わたしもアイスのせフレンチトーストが食べたくなりました。第2弾も楽しみに待っています。2019/05/16
タカラ~ム
12
「『百年の孤独』を代わりに読む」が話題となった友田とんさんが自ら出版レーベル「代わりに読む人」を立ち上げた。本書のその記念すべき第1弾となる。パリのガイドブックで東京を歩く、とはどういうこと?しかも、まだ歩きださない?とタイトルだけで読者の興味を惹く。内容もメッチャ面白い。本書は友田さんの長い旅路のスタートライン。フレンチトーストとカレーの次に彼が目指すものはなにか。次巻が刊行されるまで、私もフレンチトーストとカレーを求めて町に出ようか。2019/04/20