感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
53
ヘアドネーション。言葉の意味、成り立ちを考える。美談で済ませない取組・社会にするには、何をどう考えるか。今、関わっている人たちの思いを伝えることから・・つまり、認知度を上げていくこと。これは、ヘアドネーションに限ったことではない。人の生き方、社会の在り様につながること。2023/02/14
しゅてふぁん
53
夏にヘアドネーションをしたので、この本を手に取ってみた。私の場合は引っ越し+コロナで美容院への足が遠のき、肩甲骨まであった髪が腰を過ぎる辺りまで伸びてしまった、という理由だったけれど、ヘアドネーションを目的に伸ばす方が多くいることを知った。また、「ジャーダックの活動はファンタジーだ」という意見もあるようで、こういった活動の難しさも感じた。ただ、こうした活動を通して病気の為に髪の毛がない子供たちがいること、その子供たちに無償でウィッグを提供している団体があることを知ってもらうことが何よりも大事だと感じた。2021/10/17
かさお
35
31cm、それはヘアドネーション(病気などで髪の毛が無い子供達に無償で髪の毛を提供すること)をするために最低限必要な髪の長さ。子供は成長過程で頭のサイズが変わり続けるため、質が良くストレスが無いウィッグをつけ続けるには、毎年30万〜50万ぐらいの費用がかかると初めて知った。様々なドナー、レシピエント、支援者達の話が紹介されている。カラフルなウィッグをつけファッションショーさながらの写真に混じったスキンヘッド姿にドキリとした私はまだ修行が足りぬ。支援者達は、ウィッグの要らない社会を目指しているのだから。2023/10/28
CK
9
いまヘアドネーションのために髪を伸ばしているので読んでみました。竹内芳さんのエピソードが素晴らしくて、とても励みになりました。長く切れるよう頑張ります。2024/07/10
東の海月
9
3回目のドナーをした。SNSに載せようか迷った。JHD&Cの渡辺さんの「ヘアドネーションは罪」というインタビュー記事を見つけた。ここで初めて、自己満足のためだけに行っていたのかも知れない、根本的な問題を全く考えずに過ごしていた自分を見た。この本も含めて心をえぐられた感覚が全然取れず、ありがたいと思った。世界を見る目が変えられたような。とりあえず切った理由を聞かれたときにだけ答えることにした。何が正解かは分からないけれど、今の自分にはそれがいいと思った。2024/04/26