出版社内容情報
「サンデータイムズ」ベストセラー
タイムズ紙、オブザーバー紙「今年読むべき1冊 2020年」に選出
人はなぜ土に触れると癒されるのか。
庭仕事は人の心にどのような働きかけをするのか。
世界的ガーデンデザイナーを夫にもつ精神科医が、
30年前に野原に囲まれた農家を改造した家で、
夫とともに庭づくりを始めてガーデニングにめざめ、
自然と庭と人間の精神のつながりに気づく。
バビロンの空中庭園、古代エジプトの墓に収められた種の意味、
戦争中の塹壕ガーデン、ニューヨーク貧困地区のコミュニティーガーデン、
刑務所でのガーデニングの効果、病院における庭の役割。
さまざまな研究や実例をもとに、
庭仕事で自分を取り戻した人びとの物語を描いた全英ベストセラー。
[原著書評より]
これまでに類を見ないガーデニングの本だ。資料あり、園芸あり、文学、歴史ありの本書は、各章で参考文献や素晴らしい着想を示し、魂に栄養を注いでくれる。
――サンデー・タイムズ(英国)
本書は庭を耕し、植物を育てる特別な喜びに関する人生を肯定する研究だ。自然とガーデニングが精神の健康に与える影響を、著者が心からあふれ出る言葉で主張する。神経科学上の研究と園芸療法を通じて症状が回復に向かった患者の記録にもとづいている。
――ガーディアン
園芸が持っている癒しの効果を賢明で洞察力あふれる著者が雄弁に魂をこめて論じる。今日の不安な時代に求められている良書。不調の時にどう対処するのか、読者一人ひとりに適切な展望を示してくれている。
――ブックリスト
科学としていまだに揺れている精神医学と、太古からあるガーデニングが魅力的に重なり合う。
――フィナンシャル・タイムズ
スチュアート・スミスは科学に裏づけされた洞察力で自然の持っている癒しの効果を見せてくれる。楽しく読めて、心安らかになる本。
――ウーマンズ・ワールド
心が躍る、刺激的で、非常に感動的な文章だ。著者は園芸療法の研究を通じて、私たちがどれほど自然と深い関係にあるのかを明らかにしていく。そして、自然と切り離されてしまうことが危険なことで、自然からいかに多くの回復力を得ているか、活気に満ちた思いやりのある言葉で語り、読者に土に触れようと忠告する。
――イザベラ・トゥリー『英国貴族、領地を野生に戻す』(築地書館)著者
内容説明
人はなぜ土に触れると癒されるのか。枯死、芽生え、成長―命のめぐる庭で植物と関わることで、トラウマや喪失感から再生する力がなぜ生まれるのか。世界的ガーデン・デザイナーを夫にもつ精神科医が、30年前に荒地に囲まれた農家を改造した家で、庭づくりを始めてガーデニングにめざめ、自然と庭と人間の精神のつながりに気づいていく。バビロンの空中庭園、古代エジプトの墓に収められた種の意味、戦争中の塹壕ガーデン、ニューヨーク貧困地区のコミュニティ・ガーデン、刑務所でのガーデニングの効果、病院における庭の役割。心理学・神経科学などの最新の知見やさまざまな実例、著者自身の個人的体験をもとに、庭仕事の深層を描き出した全英ベストセラー。
目次
始まり
緑の自然と人間の中にある自然
種と自分を信頼すること
安全な緑の場所
街中に自然を運びこむ
ガーデニングのルーツを探る
花の力
ラディカルな食料栽培
戦争とガーデニング
人生の最後の季節
庭の時間
病院からの眺め
緑の力
著者等紹介
スチュアート・スミス,スー[スチュアートスミス,スー] [Stuart‐Smith,Sue]
著名な精神科医、心理療法士。ケンブリッジ大学で英文学の学位を取得し、その後医師となる。国民保健サービス(NHS)に長年勤務し、ハートフォードシャーで心理療法の分野を主導する存在となる。現在はロンドンのタビストック・クリニックで後進を指導しつつ、ドックヘルス・サービスで最高専門医を務める。夫は有名なガーデン・デザイナー、トム・スチュアート・スミスで、二人は30年以上かけてハートフォードシャーに素晴らしいバーン・ガーデンをつくり上げてきた
和田佐規子[ワダサキコ]
岡山県の県央、吉備中央町生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。夫の海外勤務につき合ってドイツ、スイス、米国に、合わせて9年滞在。大学院には、19年のブランクを経て44歳で再入学。専門は比較文学文化(翻訳文学、翻訳論)。現在は首都圏の3大学で、比較文学、翻訳演習、留学生の日本語教育などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
羽
アーサー
アーサー
owlsoul