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目次
1 認知症診断の原理原則(認知症という疾患は存在しない;認知症診断は除外診断 ほか)
2 画像診断の意義と限界(主目的は脳外科疾患の除外診断;VSRAD誤用にご用心 ほか)
3 抗認知症薬(抗認知症薬の基本データ;国内治験データからみたドネベジルの有効性(アルツハイマー病) ほか)
4 精神症状への対応(まずは断酒推奨;徹底的に減薬 ほか)
5 医療者ができること(基本的対応;病状説明 ほか)
著者等紹介
小田陽彦[オダハルヒコ]
兵庫県立ひょうごこころの医療センター精神科医師。認知症疾患医療センター長。神戸大学医学部卒。医学博士。神戸大学医学部精神科助教、兵庫県立姫路循環器病センター等を経て現職。日本精神神経学会専門医・指導医。日本老年精神医学会専門医・指導医・評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
3
認知症診療をめぐる、医師向けの辛口教科書。製薬会社の無責任な宣伝と医師への誘導にまんまと乗っている医師たちへの警告の書。エビデンスの吟味の仕方にまで踏み込んで、科学的にまっとうな(つまりは不要なくすりは使わない)医療を行うための指針。たいへんいい本だと思った。2018/12/13
Iwata Kentaro
3
献本御礼。これまで読んだ認知症のテキストで圧倒的にベスト。素晴らしい内容。診断の問題(そもそも認知症は病名ではない)、治療の問題(認知症の薬は効かないかあまり効かない、薬を減らす、切る重要性)などを根拠を示して明快にわかりやすく、しかし内容を安売りしないでまとめている。「症例提示」していないのも潔さの一つ。見事です。2018/10/26
snitori
3
認知症に関連する研究、エビデンスを丁寧に説明してあって、非常に勉強になった。 認知症や周辺症状に対して、添付文書通りに抗認知症薬を使用することを推奨する主流派(?)も、主流派を批判して少量投与を推奨する一部のグループも、明確な根拠が乏しいことを丁寧に示している。 認知症に対しては、抗認知症薬は使わないのが基本と。こう書いてくれると、清々しい感じだ。2018/10/11
文狸
0
これはめちゃくちゃオススメ。認知症はすべての診療科で対応し得る疾患であり、すべての医師が必携の書であると思う。タイトル通り、認知症の診療について科学的なエビデンスをもとに、何をやるべきで何をやるべきではないかを、(臨床で慣例的に行われている診療を念頭に置きつつ)クリアカットに解説してくれる。ガイドラインを自分で読むこむ労力なしに、認知症に対するup-to-dateな標準診療を勉強できる。2021/08/09
fishcuit
0
認知症治療に対してのデータの解釈を非常に分かりやすくハッキリとまとめてくれています。知識の整理に役立ちました。2019/05/30