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出版社内容情報
この恋のエンドロールが流れたの見ないふりして僕らは過ごす(伊波真人「サービスルーム」より)
人生の終幕が訪れる時に何を想うのか。その時まで決して忘れないこと、
忘れたくないこと、忘れられないこと。
気鋭の書き手たちが短歌、小説、エッセイを自分の言葉で綴る珠玉のアンソロジー。
今を生きる女性たちの紡いだ文章が多くの共感を呼んだオムニバス
エッセイ集『でも、ふりかえれば甘ったるく』(#でもふり)男版。
今も世界のどこかであなたが呼吸をしているということを思い出します。
それで僕は明日も生きていくのだと思います。あなたを忘れている時間の方が多くても。(すなば「席を立つとき」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金木犀
4
京都の好きな本屋さんで出会った一冊。人によって言葉の表現形式は様々なんだけど、全てに共通して終わりを知っているからこそ感じられる日々の愛おしさで溢れていた。人の日記を見ているような気分でありながら、忘れたくない言葉がいくつも見つかった。2020/03/06
みいこ
0
最後の章から読み始め、砂時計の砂が落ちるかのように、ゆっくりと長い時間をかけて全体を読んだ。 今は会うことがなくても、心の中に生きる人が誰にでもいることを強く感じた。私も誰かの心の中に生きていたいと思った。 私は、自身の終焉に誰のことを思い出すだろうかと考えた。その人はきっと私にとってとても大事な人だろうと思う。 平坦な道のりを一定の歩幅で歩くような、そんなイメージで本書を読み進めた。一歩一歩ページを進める先に、心に残る温かさと優しさを感じられる読書世界が広がった。2019/03/03
tomo
0
同世代男性のエッセイって読んだことが無かったなぁ。「男って何考えてるか分からない」という問いに対する一種のアンサーをもらった気分です。2018/12/29