内容説明
注文に応じて書いてきたような短文は後世に残りにくい…没後もずっと読み継がれるような作家なんて、文学史の中でも一握りしかいない。だけど、一握りからこぼれた作家にも素晴らしい文章を書く人はいる。新居格もそのひとりであろう。(編者解説「高円寺の新居格」より)
目次
(詩)
自由人の言葉
爽やかな海景
性格破産者の感想
モダンガールの心臓
大地震の思ひ出
正月
春の淡彩
微涼を求めて
冬日独語
散歩者の言葉
小さな喜び
雑草の如く
断想〔ほか〕
著者等紹介
新居格[ニイイタル]
1888(明治21)年、徳島県板野郡(現鳴門市)生まれ。東京帝大卒業後、読売や東京朝日などの新聞記者を経て文筆生活へ。個人の自由を重んじるアナキズムの立場から文芸評論や社会批評を論じる。パール・バック『大地』やジョン・スタインベック『怒りの葡萄』等、多くの翻訳も手がけたほか、「左傾」「モボ」「モガ」など時代の流行を上手く捉えた造語も生み出した。戦後は初の公選杉並区長や生活協同組合の理事長を務めるなど、市井の人々や日々の生活を大切にした。1951年逝去
荻原魚雷[オギハラギョライ]
1969年、三重県鈴鹿市生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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