内容説明
渓流釣りの気持ちよさは魚を釣ることのみにあらず、という視点で、渓を歩く心地よさや動植物との出会い、そこに息づく歴史や文化への好奇心など、渓流釣りをしながら享受できるすべての事象にスポットを当てたスローな一冊。創刊第二号の特集は水辺写真家・知来要。作家の本山賢司氏によるイラストレーションストーリー、村田久氏によるエッセイ、フライフィッシングの第一人者・佐藤成史氏によるフォトエッセイも収録。ワイドな誌面に文章・写真・イラストレーションを配し、心地よい渓流釣りの世界を表現している。
目次
光と水が描く渓魚たちの紋様(写真と文=佐藤成史)
特集 知来要 見たいのは、川とサカナと見えない物質。(チラリと見せたいチライさん1 “イトウの友”村上康成さんと北海道・猿払村へ“イトウ旅”;ヘボでもいい、ヘボだからいい。20年通い続ける日光撮影釣行記;チラリと見せたいチライさん2―ただ、魚だけを;LONG INTERVIEW なにを撮りたいのか。なぜ、撮り続けるのか。(聞き手=若林輝)
チラリと見せたいチライさん3 さかなの肖像(文=知来要、絵=村上康成))
釣るだけじゃない釣りを綴る3つのストーリー もっと「川時間」を楽しむ釣りへ(1話 雨に遡る諏訪の鱒。―天然湖沼型の遡上アマゴを求めて(文=宮崎紀幸)
2話 鳥と渓をつなぐ毛鉤釣り―日本産鳥類の羽で毛鉤を巻く(文=西教生)
渓で出会う鳥図鑑(絵=成瀬洋平、文=西教生)
3話 山椒魚になったゴギ―奥出雲の細流で出会った小さな強壮(写真と文=若林輝))
BOOKS―もうひとつの川時間に
イラストレーションストーリー 第二回 川と森の掟(本山賢司)
動物写真家の川時間(二神慎之介)
エッセイ 追憶の遠野行(村田久)