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著者等紹介
太田靖久[オオタヤスヒサ]
1975年、神奈川県生まれ。2010年「ののの」で第42回新潮新人賞を受賞。2019年、電子書籍『サマートリップ他二編』(集英社)を刊行する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
9
どれが本当の自分の言葉なのか分からなくなる。言葉だけでなく、そもそも自分って本当にいるの?と思ってしまう。そんな不思議な戸惑う体験ができる小説3編。2021/01/06
タカラ~ム
5
新潮新人賞を受賞して作家デビューした著者の初単行本となる短編集。新人賞受賞作である「ののの」を含む3篇が収録されている。私的に2020年のベストな作品。もろ好みの作品だった。読んでいる間、頭の中にはいくつもの「?」が浮かび、何度もページを戻っては気になるところを確認し、少しずつ読み進めていく。とても疲れる。でも、その疲れが心地よい。万人受けする小説ではないと思う。多くの人が物語世界の中で迷子になってしまうかもしれない。だからこそ読み終わったときの達成感がたまらない。2020/10/07
五常一
1
表題作「ののの」がとても好きだった。展開を予測できたところがひとつもない。なのに、読み終えた時にたしかにひとつの話を読んだと感じる。荒唐無稽なのではなくて、全体を縫合するものがあればこそ、他人に伝わるものがあるのだと思う。題字が『ジャリおじさん』の作者なのも納得。2021/02/20
夏みかん
0
よくわからない。そう思いつつ読んだ。でも、強烈な閉塞感と哀しみは感じた。最後の「ろんど」には少しだけ暖かさが感じられてほっとした。2021/05/28