出版社内容情報
年金が九十歳支給。西暦二千XX年の日本で戦争が起こった。老人vs若者、生き残るのはどちらか?民主主義は失敗した。老人の数の力を頼りに権力を握った老人政治家は私利私欲に目がくらみ公益より、私益を選んだ。年金は九十歳支給となり、日本全体は不満の渦に包まれる。暴動発生! その後、革命が起こり、若者と中年による軍事独裁政権が発足。敬老の日が廃止され、若者の日が制定、政府は現役世代の負担を減らす為に超強権的処置の現代的姥捨て山政策を行う。金の為に老人を追う若者と逃げつつ若者に抵抗する老人。老人への負担に苦しむ日本の近未来小説。勝つのは老人、若者のどちらか?
松本博逝[マツモトヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
年金が九十歳支給。西暦二千XX年の日本で戦争が起こった。老人vs若者生き残るのはどちらか?
著者等紹介
松本博逝[マツモトヒロユキ]
1978年11月29日に誕生。1994年大阪市立梅南中学校卒業。1997年上宮高等学校卒業。2002年関西学院大学法学部政治学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すい
42
年金支給が90歳からになったことに怒る若者。その若者の怒りが年金を受け取る側の老人へと向くというのが理解できず、残酷描写のオンパレードにも辟易。今年金を受け取っている方たちは、過去に年金を収めてきた方たちなんだよ!年金を受け取って当然なんだよ!と思っている私からすれば、この本の中の若者たちや国の取る態度は本当に理解不能。「こんな世の中にならない為に・・・・・・」と政治家が読むなら、これぐらい突拍子のないお話の方が良いのかもしれない。2018/05/15
toshi
10
キャッチコピーを読んで、日本の未来に起こっても不思議じゃない(けど絶対に起こりえない)筒井康隆あたりが書きそうな一種のアンチテーゼのような物語なのかと思っていたけれど・・・。 タイトルのテーマで物語が動き出すのは真ん中くらいから。 それまではひたすら主人公の告白だけが続く。 これが利己主義で軽薄で、とにかく読んでいて嫌悪感しかない代物。 なるほど・・と思う部分も一部あるけれど、読むのが苦痛でしかない。 西村賢太を読んでいるような気分だった。 (→続く)2018/04/20