内容説明
二つの館に強制的に集められた七人の「プレイヤー」たちに「主催者」は命じる―「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」―もちろん、被害者もプレイヤーの中から選ばれる。二つの館で起きる事件を、互いにもう一つの館より早く、解決しなければならないのだ。不正解の代償は「死」!過酷きわまるデス・ゲームの幕が開く!究極のサバイバル・サスペンス!第30回メフィスト賞受賞。
著者等紹介
矢野龍王[ヤノリュウオウ]
昭和40年、東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業。『極限推理コロシアム』で第30回メフィスト賞を受賞しデビュー
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感想・レビュー
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hit4papa
55
何者かに拉致された7人の人々。個々人に住居があてがわれた歪な建築物の中で、推理ゲームが始まる…というシチュエーション・スリラー。登場人物たちが一人づつ殺害され、その犯人を当てよというのが謎のゲームマスターの指示。間違えた犯人を示すと全員に死、当てれば報奨金というシステムです。さらにもう一組のチームと競いながらはハードル高し。が、頭脳戦が展開される…というほど素晴らしい作戦が絞り出されません。残念ながら…。死屍累々の中、唐突なラブラブがあったりと緊張感が欠如してるのが難。設定は良かったんだよなぁ…。 2024/02/16
kubottar
17
トリックは中々のものだったが、いかんせん人物描写が雑すぎてそっちが気になってしまった。こういったデスゲームモノでいつも気になるのは、こういった狂ったゲームを主催した運営は何を考えてるのか?だ。できればそこらへんを掘り下げてほしかった。2018/05/12
ハル
17
なんとも微妙なメフィスト賞受賞作。 よくあるデスゲームものという感じで始まって、どこで盛り上がるのかと読み進めていたら、そのまま終わってしまいました(+_+) 当たり前のようにデスゲームの世界を受け入れる登場人物達に感情移入はできないし、全然『極限』じゃない適当な推理合戦からの唐突な解決・結末にポカーン(・o・) 似たような作品なら『インシテミル』のがよっぽど面白かったよ…2016/12/06
Dash-Checker
14
二つの屋敷(?)に幽閉された7x2=14名が殺し合い、犯人を推理しあう話で、うまく纏まってはいるが、同じことを繰り返して書いたり、逆に描写が少なすぎたりして、どうにもノリ難い。謎解きは後半に一気呵成という感じでフェアだけど、消去法でいくのがナントモ。あと複数の死体を放置しているので、部屋に入れてるとはいえ、匂いが酷かったでしょうね。2023/09/07
CCC
12
バトロワ推理みたいな感じと思ってたけど、予想より人が、キャラが動かなかった。意外な裏設定、展開、人間関係の崩壊とかが見れればよかったのだが、なんだか順当に進んで終わってしまった印象。2021/05/17