内容説明
この広い大地に一人でいるというのは、とても気分のいいことだった。ここでは、ぼくは自分だけのルールと欲求に従って生きていいのである。こんなに自分を解放してしまうと、日本に帰って社会復帰するのが大変だろう―カナダの原野からアラスカを横断しベーリング海へと至る、3000キロのカヤックの旅。
目次
1章 自由の王国へ―Whitehorse→Dawson
2章 荒ぶる自然に―Dawson→Birch Creek
3章 単純生活者―Birch Creek→Rampart
4章 冷雨、寒風、泥の川―Rampart→Ruby
5章 万物が身にしみる―Ruby→Nulato
6章 神は疲れていた―Nulato
7章 夏は巡って―Galena→Kaltag
8章 風にあそばれ野に溶ける―Kaltag→Mountain Village
9章 旅人だけが知っている―Mountain Village→Emmonak
今ユーコンをめざす君へ
著者等紹介
野田知佑[ノダトモスケ]
1938年生まれ。熊本県出身。カヌーイストであり、川遊びカヌーを提唱した日本のツーリングカヌーの先駆者。国内外の川を下ってアウトドアエッセイを書き、自然を破壊する無益な公共工事に警鐘を鳴らす。少年時代に疎開した熊本県菊水町(現和水町)で魚捕りに夢中になる。大学卒業後、英字新聞の販売拡張員をしながら日本各地の川に潜った。1965年、シベリア鉄道経由で渡欧し放浪。帰国後、高校の英語教師、雑誌記者などを経て、1982年に『日本の川を旅する』で日本ノンフィクション賞新人賞を受賞。1998年、一連の活動に対して、毎日スポーツ賞文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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