内容説明
ノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロ、V.S.ナイポールの作品世界に投錨し創造の航路をつぶさに描き出す。創造と模倣の関係を幅広く問う論考。
目次
第1章 アートと移動(アートの場;アーティストの場 ほか)
第2章 イシグロのトポス―大阪から長崎へ、そしてポストコロニアルへの旅(さらに西へ―小山からの眺望;港の時間 ほか)
第3章 模倣から創造へ(模倣への関心;模倣から始まる人生 ほか)
第4章 創造への転換―画家・小説家・音楽家を巡る映画を糸口に(画家を巡る映画;レンブラント ほか)
第5章 創造と信頼―カズオ・イシグロの世界の成立(袋小路からの出口;自伝としてのノーベル賞受賞講演 ほか)
著者等紹介
栂正行[トガマサユキ]
東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。同大学人文学部助手を経て、中京大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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