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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
18
色んな本の流通とその現場をありのままに探り取り上げた本。大手取次でバイトしてた時から新刊で頼みもしない本が勝手にみ繕われて送られて来るのが違和感が有りました。大手では大量注文される様な本を中心に配本するから仕方ないけどベストセラーだと減数配本するので書店も見越して大目に注文する無駄な騙しあいも変。トランスビューの直取引には納得。自動的な配本「送り付け」ではない、但し注文すればその数必ず届けます。即返品が有り得ない、品物が人文書なので何冊も売れる本ではない平台が1冊になってから注文しても間に合う。凄い2016/06/30
佐藤丈宗
7
出版社と書店の真ん中にある本の流通を色々な関係者が語る。主に取次(主にというのは直取引のトランスビューの工藤さんのインタビューも入っているので)を取り上げた珍しい本。取次の是非を論ずるような堅苦しいものではない。NHKのプロフェッショナル仕事の流儀を観ているような感じで読める。出版社や書店と比べると目立たないのに、業界には絶対不可欠な流通のカタチをバラエティ豊かに伝えてくれる。取次の歴史をコンパクトにまとめた『書棚と平台』で著名な柴野京子さんのパートは「取次ってなにさ?」という業界ビギナーにオススメ。2016/06/17
まさむね
6
本の流通について、取次の仕事、バーゲンブック、直取引など、様々な視点から取材したルポ集。本の出荷だけでなく、返品の現場も押さえてある点が素晴らしい。2016/06/11
ショーリ
5
僕たちがほしいと思った本を、どこの本屋さんでも手に入れられるということは、どれだけスゴいことなのか。普通に暮らしていては知らない、気づかない「取次」のこと、流通のことがよくわかる本です。本が人の手に渡るまでには、見えないところでたくさんの人たちが働いているのだなぁ。2016/07/19
akiu
5
Human And Bookstore。前号は書店、今号は流通(取次)特集。元取次の方が作っていることもあってか、新しい視点から本を眺めていて、大変興味深く読みました。大手取次にしても、実際の現場(流通センターとか)を取り上げているところがいいなと思います。取次の歴史、自由価格本(八木書店)、新しい小規模取次(ツバメ出版流通)、書店との直取引(トランスビュー)、返本の仕組みなど。2年前(2014年)くらいの取材記が多いですが、昨今の動きを予見したような内容であり、今こそ読まれるべき本だと思います。2016/06/20