目次
第1章 生活習慣病科(貴族の頂点になっても「望月」は見えず…『糖尿病の道長さん』;石田三成は腹痛のせいで関ヶ原の戦いで負けた!?『三成腹=過敏性腸症候群とは』 ほか)
第2章 感染症科(インフルエンザは平安時代から恐れられていた!日本初の『御霊会』;古代の病気は“妖怪”たちの仕業!マラリアを発症させる瘧鬼にツツガムシ ほか)
第3章 法医学(信長の死に際は?本能寺での最期を現代医師が考察;極度の空腹でメシを食うと死ぬ?『鳥取の渇え殺し&三木の干し殺し』 ほか)
第4章 その他の診療科(真田幸村の父・昌幸の晩年は「うつ病」だった?表裏比興を蝕んだ心の病;敬遠された兄・信長と愛された弟・信勝 「オキシトシン」不足の可能性は? ほか)
著者等紹介
馬渕まり[マブチマリ]
広島県生まれ。秋田大学医学部卒業、同大学院修了。歴史ポータルサイト、武将JAPANにて『まり先生の歴史診察室』を連載中。趣味は旅行と食べ歩き。医学博士、日本糖尿病学会専門医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさと
4
歴史好きの女医が語る。藤原道長は糖尿病に冒されていた、石田三成はお腹が弱かった、福島正則は酒で取り返しのつかない過ちを犯した、西郷隆盛は寄生虫に体を蝕まれていた、真田幸村の父昌幸はうつ病だったなど、歴史上の人物たちの健康状態を復元。織田信長の死因は何か、鉄砲で撃たれたらどんな死に方をするか、豊臣秀吉に兵糧攻めされた城内ではどんな惨状だったかなど、戦場での死がどれほど惨いものであったか。平安期の御霊会はインフルエンザが原因だった、養老律令でも狂犬病が警告されていたなど、疫病の歴史を俯瞰。これはおもしろい!2023/03/03